制御盤タイトル銘板
2024年8月7日
制御盤タイトル |
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制御盤は、工場やプラントなどで機械や設備を制御するための装置です。一般的には、電気的な制御機器や計測器が収められており、これらを操作してシステム全体を管理します。制御盤は次のような要素で構成されます。
スイッチやボタン: システムの起動や停止、特定の操作を行うための入力装置です。
インジケーターやディスプレイ: システムの状態や計測値を表示する装置です。
PLC(Programmable Logic Controller): プログラム可能な論理制御装置で、複雑な制御を行うために使用されます。
リレー: 電気回路を制御するための装置です。小さな電気信号で大きな電流を制御できます。
ブレーカ: 過負荷や短絡時に回路を遮断する保護装置です。
接触器: 大電流を開閉するための電磁リレーです。
端子台: 各種配線を接続するための装置です。
制御盤は、安全性、効率性、およびメンテナンスの容易さを考慮して設計されます。設計には、電気図面、配線図、レイアウト図などが必要となります。また、各種規格や法令(例えば、JIS規格やIEC規格など)に準拠する必要があります。
JIS規格(日本工業規格)とIEC規格(国際電気標準会議規格)
どちらも工業製品や技術の標準を定める規格ですが、それぞれの特徴や違いがあります。
1. JIS規格(日本工業規格)
概要
- 日本における工業製品技術やに関する標準を定めた規格
- 国内産業標準化法に基づいて制定
- 経済産業省(METI)の管理のもと、日本産業標準会議(JISC)が策定
- 「JIS〇〇〇〇」のような形式で規格番号が付けられる(例:JIS C 61000)
特徴
- 日本国内での流通や製造に適した基準
- 日本国内の法規制や市場に合致した内容
- 国内企業が優先的に採用しやすい
- 一部のJIS規格はIEC規格やISO規格を基に作成されている
2. IEC規格(国際電気標準会議規格)
概要
- 電気・電子技術に関する国際規格
- 国際電気標準会議(IEC)によって制定
- 世界中の業界で広く採用される
- 「IEC 〇〇〇〇」のような形式で規格番号が付く(例:IEC 61000)
特徴
- 国際的な技術を統一を目的とする
- 多くの国で採用され、グローバル市場に適合
- ISO(国際標準化機構)と連携して策定されることが多い
- 各国はIEC規格を基に自国内規格を策定することが多い(JIS規格もその一例)
3. JIS規格とIEC規格の関係
- JIS規格は、IEC規格を基にしたものも多い(例:JIS C 61000はIEC 61000の国内版)
- 国際的な貿易や技術の調和を図るため、JIS規格をIEC規格に整合させる動きがある
- ただし、日本独自の市場や法規制に合わせた変更が加えられることもある
4.どちらを使うべきか?
- 日本国内のみの製品や業務用→ JIS規格の適用が早く
- 国際市場向けの製品→ IEC規格に準拠する方が有利
- 両方の規格に対応した設計→ グローバル市場での競争力向上につながる
まとめ
項目 | JIS規格 | IEC規格 |
---|---|---|
税務機関 | 日本産業標準調査会(JISC) | 国際電気標準会議(IEC) |
適用範囲 | 日本国内 | 国際的な |
規格番号例 | JIS C 61000 | IEC61000 規格 |
目的 | 日本の産業・市場に適した標準化 | 公正標準化 |
整合性 | IEC規格をベースにすることが多い | 各国の規格の基準となる |
JISとIECの関係を正しく、正しい規格を採用することが重要です。
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