軍事用から日用品にまで多くのジャンルで使用される強い繊維
2015年6月16日
毎日過酷な使われ方してますよね、求められるのは見た目ではなく「安全という性能」でしょう
最近の国際・国内情勢の変化(過激派組織の台頭、平和法案の審議など)による情勢の不安定な状態は、海外だけのお話しではなくなってきています。(空から「ドローン」が降ってくる時代ですからね)
現に戦闘状態にある地域で活動する方には「防弾・防刃チョッキ」は欠かせないでしょう。
特殊な使用目的で作られたものでも、素材単位でみると案外身近なものがあったりします。
*** 「防弾・防刃チョッキ」に使用される素材…
日本国内では拳銃を使用した犯罪は起こりにくいですがゼロではありません。
現場に出動する警察官の方は「防弾・防刃チョッキ」を使用しています。
金属繊維を織りこんだ複合素材を使用したものや金属・セラミックスのプレートを使用したものなどがあります。
それぞれに特徴がありますが、重量が重くなったり使用環境により機動力に影響が出たりします。
・ 現在ではアラミド繊維や超高分子量ポリエチレン繊維などの素材とセラミックスプレートの併用使用がされています。
この際使用されるセラミックスプレートは主に「炭化ケイ素」「炭化ホウ素」からできています。
炭化ケイ素・炭化ホウ素ともに、ダイヤモンドに次ぐ程の硬度を持ち耐火性能も優れています
炭素+ケイ素、炭素+ホウ素で構成されています。
・ アラミド繊維は耐熱性・高強度(繊維なのに鉄の数倍もの強度があります)、防弾チョッキなど縫製できるのも特徴です。
※ エンジニアリングプラスチック(エンプラ)のひとつで「耐熱性・高強度・加重による曲げ弾性」などへの性能が高いものです
ただし「防弾」といっても向かってくるものに対して有効ではなく、当たったときにダメージが減るように使用されるものです。
たとえば、銃弾が当たって貫通しなかった場合:銃弾による傷害はなくても、当たった衝撃での怪我はします。(打撲・骨折など)
また、小型の武器での攻撃には対応できるようですが、強力な(ライフルなど)ものはその効果を保障できるものではないそうです。
*** 特殊な繊維の活用…
高強度の素材は、自動車のタイヤ・難燃性カーペットやカーテン、光ファイバーケーブルぼ材料などとして活躍しています。
そういえば最近はパンクして停車しているクルマを以前ほど見かけませんね。
また集合住宅が多くなり難燃繊維を使用したカーテン・ラグマット・カーペットへのニーズも高くなっています。
※ 難燃という性能は「燃えにくい(火がつきにくい)」「燃え移っても延焼範囲が広がりにくい」というものです。
決して「燃えません!!!」というものではないという事を把握しておかねばなりません。