触媒でできることとは何でしょうか。
2015年10月20日
壁や床、カーテンなどに触媒のコーティングをするだけでクリーンな空間に…
以前光触媒について記述させていただきました。
触媒というと…
「触媒」として使用されているそのもの自体には特別な働きや変化はないものの「触媒」によりその他の反応にきっかけを与えたりその反応自体の速度をコントロールするもの
なんですが、これをどこでどのように使用するかでいろいろな効果も出てきます。
*** 身近な使用例…
自動車の排気ガスの無害化のために使用されています。
マフラーの機構の一部?くらいの知識でしたので、「音(排気音)」に関係しているのかな?と思っていました。
建物など塗装にコーティングして汚れや劣化の防止に役立てる、また、室内ではホルムアルデヒドなどの有害物質の除去などにも使用されています。
主にこういった使用では、日光などの光りによって触媒の効果が発揮されているものが多いようです。
光り(紫外線)を受けると付近のマイナス電荷を吸収するので「有機物」の構成を不安定にさせ「水」「二酸化炭素」となって放散されます。
消臭などの効果も高く室内では「タバコ臭」に対する効果も高いようです。
特に生活臭(アンモニア・硫化水素など)といわれる臭いへの効果はとても高い数値となっています。
ガラス容器の内側に「光触媒コーティング」を施したものは、内容物(水など)の浄化に効果があります。
これらの効果を利用した機器類は介護分野などでも活用されています、消臭・抗菌効果はこの分野では大変有用なものです。
カー用品分野でも、車内の臭い対策にスプレー剤が発売されています。
自動車は屋外での使用・駐車の機会が非常に多いので「光触媒」を使用するにはもってこいの環境でもあります。
実際にこういった「光触媒」を利用した製品を使用した事があります、箱の中に触媒がコーティングされたネットが入っているものです。
バッテリーからの配線や電池なども要らずただ置いておくだけなのも魅力でした、もちろん効果もありました
高速道路の防音壁などへ塗布することで排気ガスの浄化の対策に、また環境問題にもなったダイオキシンへの対策にも使用されています。
さらに医療分野でも「抗体触媒」といわれるたんぱく質による抗体[分子(人工の酵素)]の生成も開発されています。
カーボンナノチューブを製造する際にも「触媒金属」といわれるニッケルやコバルトの上に成長するように作られていきます。
目に見えない世界で起きている反応は、技術の革新や生活空間にまで影響を与えているのですね。