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「染料」と「顔料」の違いって何でしょうか

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日本には季節によって目に入ってくる景色に特有の「色」があります。
またその季節によって服装の色合いもおしゃれに変化するのですが、色というものはどうやって目に見えるようになっているのでしょうか。

*** まずは「色」というものについて…
目に見ええる「色」というのは、物質に対する光の反射や吸収によって見え方が違ってきます。
物質に反射された光はその反射された波長によって色の変化がみられるようになります。
その反射や吸収という変化によって色が判別されるのですが、これを人工的に表現するものが「顔料」「染料」というものです。

また物質の本体や表面の色と反射によって目で認識される色と違ってくる場合もあります。
これは表面の反射や屈折によって互いに干渉しあって色が変調されてしまったりするためです。

*** 成分による機能…
顔料や染料を使うのは布や紙などに好きな色を出したい場合に使用しますよね。

この顔料や染料は、
・自然由来のもの(鉱物・動物・植物など)
・合成色素によるもの
と分かれます。
※ 成分では「フェノールフタレイン、アゾ染料、アクリジン、カロテノイド、リコピン、クリプトキサンチン、メラニン、フラボノイド、クロロフィル」など

また、何に(どこに)使用するかでも変わってきます。
・食品
・医療関連
・導電、磁性、耐摩耗性など
といった使い分けもできるようになります。

医療用では、診断の際に使用することで組織を光らせることで診断をしやすくすることができるものや、特定の疾患などでも色素の組織構造の利用で治療をしています。

また、合成染料には「蛍光染料」というものがあります、このうち「蛍光増白剤」というものは洗剤にも使用されるものですが繊維や紙製品を”白く”する効果があります。

*** 結局「染料と顔料の違い」って…
染料と共に”顔料”がありますが、これは着色を目的とした合成化合物(無機、有機)で、発色も良く他の素材に馴染みやすく耐性(光、熱、薬剤など)の性能を持たせたものです。
また染料は水などに溶けるのですが、顔料は水にも溶剤などにも溶けない性質があります。
※ 顔料は材料に混練することで使用されます
染料では日光などの影響で”色あせ”が発生してしまいますが、顔料はその特徴でもある耐光性により色あせしにくいという特長もあります。

*** 顔料と染料のおかげで…
染色による効果は古代から知られています、虫除けや毒消しなどに使用されていたとも言われていますし、もちろん装飾にも使用されてきました。
効率のよい合成染料が19世紀中ごろに開発されて広まっていくことで産業への発展も広がりを見せるのです。

繊維製品の高機能化によって “伸縮性による動きやすさ” “汚れにくい” “寒さや暑さの緩和” などが便利になっていますが、これらの機能にプラスして、撥水性や色あせ防止などといったお手入れのしやすい機能とカラーバリエーションの追加などが組み合わされてます。
「ファッション性」「高機能」「価格も安定」となればおしゃれな方にはたまらないものになるでしょう。