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猫の目と暗視ゴーグル

ねこ
夜の猫は可愛い顔をしているのに、昼間の猫の顔が怖い!
なぜだろう・・・?そうか、目だ!昼間の猫は「目が細いからなんだ!」
でも、なんで昼間は猫の目が細くなるんだろう?

猫の眼球の仕組み(その1):「タペタム」驚異の反射板!
猫の網膜は視神経を刺激しながら入ってきた光を反射し、網膜に返すことで、わずかな光を2倍にして、
暗いところでも鮮明に見えるようになっています。
これを可能にしているのが網膜の後ろに付いている「タペタム」という反射板なのです。

猫の眼球の仕組み(その2):目の大きさ「瞳孔・開閉」
もう1つの理由は、その目の大きさです。ネコは身体のサイズにしては大きな目を持っています。
目が大きい=瞳孔も大きい。つまり瞳孔の大きさを変えて光の量を調節しているのです。
目が大きければ大きいほど、光を多く取り込む事ができるわけです。
実は、明るい場所と暗い場所で瞳孔の大きさが変わるのは人も猫も同じだそうです。ただし、
その能力は人と猫とでは雲泥の差が、あるのだそうです。

基本的に人の7分の1の光量で充分な猫ですが、実は視力自体は人の10分の1程度しか無いそうです。
そのため視力を補う能力として、ネコは動くものに敏感に反応するようになっています。
いわゆる動物本能で弱点を補っていると思われます。

ところで・・・。「うって変わって暗視ゴーグルの構造」:
ザックリと単純に説明しますと、星や月の光。人工的な、わずかな光を集め電子管により増幅して、
闇夜でも広範囲の目視が可能となる。といった構造です。

補足説明:「電子管とは?」
真空・気体中の電界・磁界で電子を運動させることにより、目的の動作を行わせる能動素子である。
主に暗視ゴーグルの場合:「光電子倍増管」の構造(-以下。ウィキペディアより一部、抜粋-)
入光窓から入射した光子のエネルギーは光電陰極から光電子を叩き出し、
その光電子は集束電極により効率よく導かれるとともに、加速電圧によりエネルギーを与えられて
電子増倍部の第一ダイノードに衝突する。その結果、1個の光電子は数個の二次電子を叩き出し、
それらは第二ダイノードに入ってさらに増倍される。このように、二次電子は隣り合うダイノード間の
電位差により加速されながら電子増倍部を通過する間に次々と増倍され、
最終的には数十万倍から一千万倍以上になって陽極に到達し、信号電流として外部に取り出される。
例えば、二次電子放出比が5のダイノードが10個ある場合、総合的なゲインは5の10乗(約1000万)に達する。
(-以上。一部、抜粋-)
・・・要するに、「内部で光を増やしている」ようです。

という訳で、「猫の目は暗視ゴーグルだ!」という事が立証されました。
昼間、目が細くなるのは「まぶしい」からだったんですね。人間も太陽を見ると「まぶしい!」ってなりますもんね。
(直射日光は目を傷めるので、見ては駄目ですね。)