ティッシュペーパーについて
2016年7月19日
一人暮らしで部屋を借りて住んだときに、たまたま隣に住んだのが会社の社長の夫婦でした。
その社長夫婦は家を新築して建設中に部屋を借りて住んでいたそうで、新居が無事完成して引越しする時、「これなら邪魔にはならないだろうから」と言ってボックスティッシュをプレゼントされたことがあります。
これなら邪魔にはならないと言われたボックスティッシュペーパー。今でも印象深くよく覚えています。
そのティッシュペーパーについて調べてみます。
ティッシュペーパーは一般に難水溶性の薄く柔らかい紙でできた衛生用品です。
ですので一般的には水に浸しても簡単にほぐれないような加工がされていてトイレでは使うことができません。
(近年ではトイレでも使えるように水に溶けるティッシュペーパーの製品も出ています。)
英語では「フェイシャルティッシュー」と呼びます。
「フェイシャルティッシュー」と呼ぶだけに鼻をかんだり、化粧をぬぐうために使われます。
ティッシュペーパーは第一次世界大戦中に脱脂綿の代用品として開発されました。さらに厚く吸収力を高めたものをガスマスクのフィルターとしても使用しました。
第一次世界大戦が終了した後ティッシュペーパーが過剰に在庫が余り、アメリカのキンバリー・クラーク社がメイク落とし用として「クリネックスティッシュー」を発売し大ヒットしました。「クリネックス」の名で定着しました。
1963年に日本でキンバリークラーク社と十條製紙の合弁で設立された十條キンバリーから初めて発売されました。
よく売れて普及します。それまでは日本では「ちり紙」がトイレットペーパーやティッシュペーパーの役割として活躍していました。(ちり紙は明治維新後にトイレットペーパーの輸入がはじまり、トイレの仕組みが水洗に変わったり、さらに遅れてティッシュペーパーが活躍するようになり活躍の機会が減ります。)
1964年になると「クリネックス」と「スコッティ」の日本初のボックスティッシュが発売されます。
現在はクリネックス、スコッティ共に合併や社名変更を経て日本製紙クレシアから発売されています。