SSD(ソリッドステートドライブ)
2016年12月6日
パソコンのデータはストレージと呼ばれる記憶装置に保存されます。PCのストレージはHDD(ハードディスクドライブ)をPCに設置してデータを保存するのが主流です。しかし、今世代に入るとSSD(ソリッドステートドライブ)をHDDの代わり、もしくは併用してストレージとして扱う方も増えてきました。ここではそのSSDについてのお話をしようと思います。
まずHDDは円盤を高速回転し、磁気ヘッドを移動することで、情報を記録し読み出す記録装置です。対してSSDは半導体素子メモリを用いています。これが大きな違いです。主な用途はPCのOSデータといったアクセス頻度の高いファイルをこの装置上に記憶させておくことで、ディスクドライブで必要とされるアクセス時間を大幅に削減することが可能となります。要するに読み込みが速いのです。特にOSの起動に関しては劇的な改善が見られます。HDDとのアクセス時間のスピードを比較すると約100万倍速いという事もあります。ならば良いこと尽くめではないか、と思う方もいるかもしれませんがSSDはHDDと比較して勝っている点がありますが劣っている点もあります。
双方を更に詳しく比較すると、
SSDのメリットは機械動作音が少なく、前述のアクセス速度が速い。更に省エネで可動し、耐衝撃性が強い、スペースを小さく済ませる事が出来るといった点。HDDのメリットは安価で大容量、データの長持ちがSSDより良いとされています。前述のOSデータの保存に向いているとされているのはOSデータは書き換え回数が少ないからです。書き換え回数が多いとSSD内部が劣化します。
しかし、HDDの安価で大容量という点は次第にその差は埋まりつつあります。更なる容量単価の減少と総容量の増加が進んでいるのです。
SSDは日々進歩を遂げています。SSDのコストダウンが進めば一般向けのパソコンはSSD搭載が標準になる可能性もあるのです。