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アモルファスとは何でしょうか?

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アモルファス金属というものをご存知でしょうか?
実は私もよく知らなかったのですが、精密機器類などの安定した運転には欠かせないものにも使用されています。
*** アモルファスの特徴って何でしょうか…
アモルファスの特徴というものには原子の構造自体がかかわってきます。
金属などは原子の配列は規則的に安定した配列となっています。
アモルファスの構造はこの安定した(規則的な)配列がみられません。

これは結晶化していない状態といえるものです。
金属も溶融した原料の状態から冷却していくのですが、その状態において原子の配列はキチンと並んだ状態です。
しかし溶融した状態から一気に「急冷」させると、バラバラの状態の原子のまま構成されてしまいます。
この状態を「アモルファス」というのです。

特徴として高強度・耐腐食性もあり・磁気特性に富んでいます。
そのため、ノイズフィルターへも使用されています。
オフィスや工場などの精密機器類のケーブルなどに巻かれているドーナツ状のコイルなどがそれです。
電源の容量や使用する環境によって機器類の精度にも影響が出てきますがそれらの緩和や抑制をするものです。
モーターなどの動作時に発生する磁気にも対応できるので、他の機器類への干渉も激減できるため工場などでも活躍しています。

近年では太陽光発電のパネルにお珪素を使用した「アモルファスシリコン」が使用されています。
このように素材の形成時に結晶と非結晶との中間の仕事をしてくれるものも注目されています。
アモルファス金属によるメッキも薄膜での施工ができることや性能の高さから研究開発も進んでいるものです。

聞きなれない素材ばかりでなく、これまでも活躍している素材でもその組成時の方法やタイミングで新たな性能を示す可能性が大いにあるということでしょう。
また安価に製造(加工)できることも利用分野の広がりに大いに貢献しているようです。
ただし「急冷」することでできあがることからあまり厚みのあるものはできないのでは?という側面もあります。
しかしこれまでの金属に比べ数倍もの強度を得られることは大きな利点ではあります。