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USB規格について

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USBという種類の端子やケーブルが存在します。皆さんがスマートフォンの充電やデータ送信に使っているのがUSB規格のケーブルであることが多いです。今回はそのUSBのお話です。

USBとはユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)の略です。現在ではUSB規格の端子の形は10種類ほどあります。なぜ統一規格なのに種類の形が沢山あるのか?それを説明したいと思います。

1996年に初めに作られたのがUSB・AタイプとUSB・Bタイプです。この規格のUSBから様々な種類のUSB端子が開発されます。A・Bタイプのそれぞれの使い方はAはパソコンなどのメイン機器、Bはプリンタなどの周辺機器に使うように分けていました。

当初はパソコン用のUSBでしたが、デジタルカメラなどの家電用に接続したいという目的でmini-USBが開発されました。このmini-USBにもA・Bタイプが存在します。先程Aはメイン機器、Bは周辺機器に使うと述べましたがmini-USBは例外です。最初はmini-USBはAタイプだけが販売されていました。しかし、その形状は接続端子としての強度に問題があると指摘されるようになります。mini-USBのAタイプは1000回の抜き差しで壊れる可能性があったのです。

そこでmini-USB・タイプが開発されました。こちらの強度は5000回の抜き差しに耐えられるといわれ、こちらがmini-USBの主流となりました。今ではmini-USBといえばBタイプを指します。

こうして、携帯品のUSBを主にmini-USB・Bタイプにしようという動きが見られましたが、Bタイプが出回ると今度はBタイプが小型のUSBにしては大きいと指摘されたり、5000回の抜き差しの強度でも問題視されるようになります。そこでさらなる小型のUSBが求められます。

そして今度はmicro-USBが開発されました。micro-USBは10000回の抜き差しに耐えられ、衝撃にも強く、mini-USBより小型で低コストであるという利点がありました。micro-USBの販売以降、これを主流にしようという動きが活発化します。mini-USBの商品としての寿命は短かったのです。

こうして、USBの端子は片方がUSB・Aタイプ、もう片方がmicro-USBにという形で統一しようとしていきました。しかし、さらなる規格のUSB端子が誕生します。Lightning(ライトニング)USBの登場です。これは差込口に裏表の向き合わせの必要のないリバーシブル構造で更に充電や電力供給に優れています。しかし、このライトニングUSBがmicro-USBに替わって主流になる動きは今のところありません。これはiPhoneの会社であるアップルの独自規格という位置づけだからです。

こうして種類が増えていったUSBでしたが、今ではUSB・Aタイプとmicro-USBでいいという形に落ち着きつつ有ります。

USBの転送速度も飛躍的に向上しています。通信速度は最初のUSBのバージョン1.0の12メガから現在のバージョン3.1の10ギガまでになり、およそ833倍になっています。

USBは現在の目線で見ると最初からUSB・Aタイプとmicro-USBで作っておけばよかったのにと思いますが、結果は試行錯誤しながらmicro-USBに辿り着いたという形になったのです。