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ガソリンスタンドの歴史

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車を運転する人なら誰もが利用するガソリンスタンド。ガソリンスタンドとは和製英語です。本場の英語ではガスステーション(gas station)と言います。そのガソリンスタンドは一体いつ頃に誕生したのでしょうか?今回はそのお話です。

ガソリンスタンド発祥の地はアメリカです。1920年代に第1次世界大戦が終わり、欧米では自動車が急激に増加していきました。1920年以前はガソリンはお店で缶に入れられ、カウンターの下や店の裏に置かれ、一般の小売店で販売されていましたが効率が悪く、面倒でまどろっこしくお客からの評判は良くありませんでした。
そこで、その頃に高いやぐらの上に二つのタンクを設け、重力を使ってガソリンをホースで車に直接注入する装置を付けたお店が誕生しました。初期のガソリンスタンドです。ガソリンの小売店は1920年年初めは10万軒でしたが1929年にはガソリンスタンドが30万軒に増加します。そして、ガソリンスタンドが現在の形にした企業がシェルです。シェルは巨大な看板や手洗い所、舗装した車の進入路、雨よけの塀といった標準的構造を初めて作り出しました。

一方で日本では石油をどう扱っていたのでしょうか?日露戦争の頃に横浜で日本への灯油の輸入が記録されているのは1868(明治元)年で、横浜で灯油が初めて輸入されたのが、1870(明治3)年となっています。1888(明治21)年になって、日本で初めてロシアの灯油が横浜に輸入されました。その灯油をきっかけに日本で石炭から石油の時代が始まりました。その後、日本の石油の輸入政策位は海軍が主導権を握り、主に航空機・戦艦といった軍事に石油が利用されます。第二次世界大戦後は日本でも車の普及とともにガソリンスタンドが普及したのですが、日本の最初のガソリンスタンドがどこに建てられたのかは分かっておりません。明確な資料が見つからないのです。横浜の横浜油槽所が日本の石油発祥の地ですが、ガソリンスタンド発祥の地というわけではないようなのです。

しかし、ガソリンスタンドは欧米の企業シェルを模範にし、シェル自身も日本に進出し、普及したのは明らかです。日本が平和になったからこそ今日にガソリンスタンドがあるのです。