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生ごみからバイオガス・液肥になる液体をとりだして活用する方法があった

2017年5月27日、テレビで東北大学の大学院農学研究科准教授の多田千佳先生が生ごみからメタンガスと液肥にできる液体とをとりだして活用する事業を起こしているという特集の番組を見ました。
生ごみについてWikipediaで調べてみると、生ごみを乾燥させてバイオマス燃料化するにあたって生ごみでできた廃棄物固形燃料は水を含むと発酵が進んでしまい発火してしまうということが問題だとありました。
しかし、この原理を正しく整理すると多田先生の開発した方法の答えに行きつくようです。
多田先生の開発した生ごみの活用法は生ごみの発酵を生かしてガス燃料と液肥のもとになる液体とを獲得するものです。
生ごみを微生物によって発酵させてメタンガスを獲得し、発酵させて残った液体を農家に液肥の中の1つの材料として活用してもらいます。
資源のプロセスに無駄がありません。
生ごみを直接廃棄物固形燃料にする考え方ではリスクになってしまう発酵が、多田先生の方法であれば生ごみを正しく利用できます。
なぜ発酵が問題なのかをWikipediaを見ながら思っていたのですがこれなら問題解決でしょう。

水分を含んだ生ごみは生ごみのまま発酵のプロセスにとりいれて、
微生物が生ごみをもとに発酵してメタンガスが発生してこれをガス燃料として採り、
発酵プロセスを経て残った液体は農家へと引き渡され液肥の材料の中の1つとして活用されます。
また、多田先生は酪農家を訪れて牛の糞を採取し、
牛の糞の中に含まれている発酵に適した微生物を発酵のプロセスの材料として仕入れます。

筆者は以前、「ごみと資源を考える 2」や「生ごみから水分を抜く」などの記事を書いていました。
それからずっと生ごみの処置は何かもっと賢い解決方法が見出されるのではないかと考えていました。
多田先生の生ごみの処理の解決方法は科学的にも整理されていてものすごい価値があると思います。
Wikipediaの「生ごみ」のページの「処理」の文章はまさに化学的に多田先生の解決方法によて書き換えられるべきものとなりました。
筆者が抱いた生ごみの処理に関する情報は科学的に整理され正され、どこか少しほっと安心した感があります。