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エネルギー、電力について

今回はエネルギー動向・特に国際エネルギー動向について少しだけ掘り下げてみておこうと考えます。
経済産業省のエネルギー白書のエネルギー動向の国際エネルギー動向によると2015年の世界のLNG輸入量のうち日本が1位で34.9%を占めています。
日本国内ではガスによる火力発電が41%を占めています。また、石炭による火力発電が34%を占めています。

世界の電源設備構成は2014年の調べによると石炭火力が30.8%・石油火力が7.2%・ガス25.5%・原子力6.5%・水力19.2%・再生可能エネルギー10.8%となっています。
2014年の発電電力量でみると石炭が40.8%・石油4.3%・ガス21.6%・原子力10.6%・水力16.4%・再生可能エネルギー6.3%となっています。
石炭は電力あたりの価格が安く、そのため石炭火力による発電・電力供給は未だに多くを占めています。

2014年の調べによると中国が石炭火力発電を電源とする発電が国内の73%を占めているようです。
ですが2016年以降では中国は石炭火力以外の発電所建設をしていく方針です。
ですのでこれから電力供給源が違う結果にシフトしていくことが考えられます。

また一方でフランスは原子力による電力量が国内の78%と多くを占めています。
ドイツは先頭に立って再生可能エネルギーによる電力供給を導入しています。
結果ドイツでは電力量のうち世界で一番多い割合の25%を再生可能エネルギーが占めています。
再生可能エネルギーはドイツの事例から電力あたりのコスト高になってしまう事例・新しい課題が見つかってきているようです。

日本は東日本大震災・福島原子力発電所の水素爆発事故によって原子力発電所が全国的に稼働停止状態となっています。日本国内では現在稼働している原発は5基のようです。
それを受けてLNG天然ガスによる火力発電は震災後の日本で大手電力会社によって盛んに行われてきています。
原発停止の影響を強く受けて大手電力会社が電力の安定供給を維持するためにLNG液化天然ガスの輸入・火力発電に大きくシフトチェンジしました。
周りに廻ってこのことが大手電力会社によるLNG火力発電・ガスの供給の商品にまでなっています。
それが統計上としても2014年の調べでガスによる発電電力量が国内の電力供給の41%と1位を占める結果となってあらわれています。
日本国内ではさらにこのLNGによる火力発電インフラ供給をアジアに向けても輸出する計画もなされています。
再生可能エネルギーは国内では送電線網の構築・電力あたりのコストを本当に安くできるのか・供給量は需要と供給のバランスよく的確な量をコントロールできるかなど課題が多くあるようです。
またドイツなどの導入の成功事例と失敗事例から学ぶことも必要とされています。

企業の中ではトヨタが水素をインフラの供給の中の1つの燃料として水素燃料電池にも目をつけています。
環境にも経済にも良いかたちのエネルギーとはどういうものなのでしょうか。
それを形作るのがこれからなのかも知れません。