治水・利水、河川・海辺環境
2017年11月3日
筆者はちょうど10年前に高校時代の友人の当時住んでいた長野県松本市に遊びに行きました。
その友人は東京の私立大学で建築学科で学び建築士として企業で勤めています。
友人の会社から下った配属先は当時は長野県松本市でした。
筆者は長野県を旅行し、松本の会社の寮に泊めてもらいました。
長野で1番感動したのは水がきれいなことでした。
川には藻が豊富に生えており鴨などの鳥が元気に泳いでいました。
諏訪湖の南側を電車が通っていて諏訪大社のすべてを巡礼しました。
木々が豊かで太く大きくて驚きました。
筆者は10年後の現在、愛知県三河地域に住んでいます。
三河には蒲郡市という海辺の温泉のある地があります。
その地は大きな会社の土地開発によって海辺の土地が大規模に埋め立てられてきています。
ところが海岸周辺の水流・海流、海の水の潮の巡りがあまり良くなくなっている所もあって赤潮になったり、竹島あたりを散歩すると異臭のする時もあります。
水がきれいであること、河川・海岸環境に生き物に有害でない栄養が豊富にあること、海の水の流れ・巡りを良くすることもとても大事なことではないかと筆者は考えます。
埋め立てで海辺の土地を豊かにしようとすることは決して間違ったことではありません。
日本でも歴史的に干拓や埋め立て・新田開発などが海辺の土地で行われてきたこともあります。
ただ生命が豊かになったか、海水の巡りを含め海の環境はどうだったか、生命に有害な化学物質があるか無かったかで考えると現代と昔とでは大きな差があると言わざるを得ないでしょう。
水をきれいにする技術は超純水を得られるほどになっている現代ですが、環境問題的に考えると昔の歴史の先人の行った新田開発・干拓などの開発のほうが凄いのではないかと考えさせられます。
Wikipediaで「治水」のページで調べてみると、「治水と河川環境」・「河川環境に配慮した治水対策」・「治水と河川環境の両立」などの箇所でコンクリート張りの無生物的な護岸などによって生態系の喪失・劣化の問題が出たりしており、生態系の再生・維持をも目的とした多自然型川づくりが日本でも河川事業の中心に置かれるようになってきているとあります。
河川を生物・生態系に害の無い有用な栄養分を豊富に含んだ河川・水のきれいな状態の川・海水の巡りの問題のない海岸を考えた健康的な海辺について考え、作られていって欲しいとも筆者は考えます。