村田製作所の樹脂多層基板の新生産体制
2018年1月12日
(イメージ画像)
村田製作所の樹脂多層基板の生産に向けた動き
2017年10月15日に村田製作所が石川県能美市の工場をソニーから取得すると報じられました。
村田製作所は富山市の工場などで「樹脂多層基板」製品を生産しているそうです。
この樹脂多層基板の生産が需要に追いついていないため、村田製作所はこの製品の生産体制をつくることを計画しているそうです。
そしてソニーの石川県能美市の工場の取得に至った模様です。
2017年10月16日に村田製作所のホームページ上でも発表されました。
それによると、2017年10月13日に金沢村田製作所がソニー株式会社から、石川県能美市赤井町の土地・建物の譲り受けに関する手続きを完了し、金沢村田製作所能美工場を設立したそうです。
石川県における金沢村田製作所の生産工場は、ハクイ村田製作所(羽咋市)、穴水村田製作所(鳳珠郡)、ワクラ村田製作所(七尾市)、小松村田製作所(小松市)、金沢村田製作所(白山市)についで6つ目となります。
樹脂多層基板の生産体制を今後、能美工場を拠点としてその周辺地域の村田製作所で協力してつくっていくと考えられます。
この樹脂多層基板は主にスマホ搭載向けに開発されていくようです。
村田製作所のホームページ内で「樹脂多層基板」で検索してみると、「メトロサーク(樹脂多層基板)」という村田製作所の独自製品が出てきました。
それによるとこのメトロサーク(樹脂多層基板)とは、回路基板内を3次元に自由に配線できる樹脂多層基板、およびその基板を用いた製品です。
多層積層技術プロセスと高機能樹脂素材との2つの根幹技術が合わさってメトロサーク(樹脂多層基板)ができたのだそうです。
おそらく、村田製作所はこの樹脂多層基板の新しい生産体制を計画しているのではないかと筆者は考えます。
村田製作所といえば主力製品はセラミックコンデンサーです。
極めて優れた技術の電子部品です。特にスマホ新製品向けに世界的なシェアを保ちたくさん製造されています。
他にも村田製作所のセラミックコンデンサーはあらゆる電子機器向けにも製造されています。
この主力となるセラミックコンデンサーに続く主力となるような製品を生みだそうと村田製作所は活動しているようです。