鋼材のレーザー加工
2013年11月19日
レーザー光線で鉄板などに穴を開けて切り抜いていく様は、アニメや映画の世界での話だと思っていました。
小物製造の現場では精密な加工は当たり前ですが、大きなサイズの材料に精細な加工をする事は難しい事でした。
更に今までの加工方法では困難であった、薄い材料への加工・切断幅を狭くする事・滑らかな曲線の切断などを実現します。
レーザー加工技術のメリットは、
①ガス・プラズマ加工では不可能な薄物材料への加工が出来る
②超精密・極精細な処理にも対応できるためイメージ通りの加工が可能
③高速処理が可能で、その加工断面などは綺麗に仕上げられる
レーザー切断加工の仕組みは、発振器から送られてきたレーザーを集光レンズで絞り照射します。
そして材料を溶融させながら集光レンズと同軸に配置されたアシストガスで溶融部分を吹き飛ばして切断します。
この際材料への非接触・スピーディ・綺麗な切断が可能です、多岐にわたる少量の生産にも対応できるのです。
ステンレス板なら平均25mm位、チタン・アルミ板なら平均8mm位、鉄板なら平均25mm位の板厚に対応する機械が多いようですね。
CADや手書きデザインのスキャニングにより複雑なデザインにも加工対応ができます。
一般顧客のニーズでは、高級感のあるティッシュケースやワイングラス・表札などへの加工も出来ます。
ちょっと高価ですが、見ただけでも分かる高級感は綺麗な加工処理技術の証でしょう。