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世界経済減速懸念の中での技術革新・開発

2023年5月10日、Googleの年次開発者会議「Google I/O 2023」が開催されました。
基調講演ではGoogleの新発売するスマホPixel Fold、Pixel 7a、
タブレットPixel Tablet等の自社製品と自社開発する対話型AIについて発表されました。
Googleは自社製の対話型生成AIの基盤技術、「PaLM2」を発表しました。
大規模言語モデルと呼ばれるAI基盤技術です。
この技術をもとに自社の対話型生成AI「Bard」で利用できるようにしました。
オープンAIのChatGPTやその基盤技術を活用してサービスとして提供しているマイクロソフトに対抗する技術となっていくかもしれません。
専門家の方の声によると得意分野・領域がChatGPTとBardでは現段階ではそれぞれ異なるようです。

生成AIそれぞれの得意な情報領域を認識した上で生成AIを使いこなすことができれば効率も学習効果も上がるのかもしれません。
ただ、現段階では生成AIを活用しただけの情報を嫌う専門家もいるようです。
欧米特に欧州では今後より厳しい生成AI活用の規制やルールが設けられるのではないかと考えられます。
日本では少子高齢化で人手不足が指摘されている業種も多くあり、適切に使うことができればサービス等にかかる省人化なども期待され、
生成AIの精度の向上に割と期待し好意的に受け止めている人も少なくないと感じられます。

サムスン電子が日本で半導体拠点を設ける
2023年5月中旬、韓国サムスンが半導体の開発拠点を横浜に設けることが報じられています。
日本政府は半導体製造拠点の自国誘致を進めている中にあります。
サムスンは日本政府に日本国内での半導体拠点新設のための補助を申請した模様です。
これで日本国内に半導体の世界の製造大手である台湾のTSMCと韓国のサムスン電子が半導体の開発拠点を設けることになるようです。
日本国内に半導体製造関連の雇用がある程度生まれます。

今後日本国内でも先端半導体の開発がまた一段と進化していくようです。
そして生成AIを駆使した新しいPC等の使い方が始まっているようです。
ITに関しては搭載チップの技術と性能、そしてAIの適切な利用が2023年の大きなニュースであると考えられます。

自動車は半導体の不足が解消されてきている模様です。
日産・ホンダは2024年3月期の連結純利益が二桁%の増益となる見込みであると発表しています。
ホンダはGSユアサとEV搭載向け車載電池の製造を国内の拠点で行う計画であることが報じられました。