半導体の新たな流れ
2023年9月1日
(イメージ画像、データセンター)
生成AIで多用されるエヌビディアNVIDIAのGPU
ChatGPTでAIの深層学習に多数のGPUを利用しているようです。
元々はPCゲーム等でのグラフィックス処理性能を追求して進化したものがGPUです。
中でもエヌビディアNVIDIAのGPU性能は世界屈指です。
GPUとは「Graphics Processing Unit」の頭文字をとった略称です。
生成AI向けに専用の高性能GPUを供給するGPU大手エヌビディアが市場で時価総額を伸ばしています。
半導体製造装置メーカー大手も2025年あたりを目途に、生成AI関連の需要が伸びてくるのではという見方を表明するところも出ています。
エヌビディアのGPUは設計をエヌビディア、量産を台湾のTSMCが担うことで成長し続けています。
2020年はアップルが自社製のSoCシステムオンチップをTSMCに量産してもらってリリースしました。
このアップル自社設計のSoCはパソコン分野において処理性能の向上と省電力性能とを併せ持ったチップで業界に衝撃をもたらしました。
パソコンの頭脳に相当する半導体チップにおいてもTSMCが製造技術で真価を発揮しています。
そして2022年からはChatGPTの生成AI技術にエヌビディアが設計してTSMCが量産したGPUが開発技術・精度の発展に寄与してきているようです。
もともとゲーム用途で生まれたGPUが生成AIの開発・性能向上に向いていることが判明してきて、
GPU専門で開発してきたエヌビディアも生成AI用途向けの開発にさらに注力していくと見られます。
従来の半導体用途だけでなく、生成AIの性能向上を期したGPUなどの半導体開発・製造に投資し、技術を磨くことで半導体の将来の市況も新たになる可能性があります。
2023年は半導体市況が厳しいと言われています。
他方で、自動車向けの半導体の不足は2023年7月上旬現在改善されてきているようです。
2023年7月現在スマホ・パソコンなどは若干軟調のようです。
それでも自動車の新車販売は堅調であるといいます。
新車の納期の遅れも半導体不足の解消によって改善が見られるともいいます。
トヨタではミニバンのアルファードとヴェルファイアの新車種が2023年6月21日に発売されています。
アルファードとヴェルファイアの新車種はいずれもフルモデルチェンジでの発売です。
こうした人気の新車種に関しては注文が早くから多く、納期も他車種より遅れることもやむなしの様相のようです。