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接地極

接地極(アースまたはグラウンド)、電気システムにおいて重要な役割を果たします。接地極は、電気機器や回路を大地に接続するための導体であり、以下のような目的があります。

安全性の確保:漏電や過電圧が発生した場合、電流が安全に大地に流れることで、感電事故や火災を防ぎます。

設備の保護:雷などの外部からの過電圧が発生した際に、電流を大地に逃がすことで設備を保護します。

電気的ノイズの抑制:電気的ノイズを大地に流すことで、電気機器の誤動作を防ぎます。

接地極の種類

電極棒:通常は銅や亜鉛メッキ鋼で作られた棒で、地中に打ち込まれます。

接地板:銅や鉄などで作られた板で、地中に埋められます。

接地網:金属のメッシュを地中に埋める方法で、広い範囲にわたる接地が必要な場合に用いられます。

設置方法と考慮点

土壌の抵抗値:接地極を設置する場所の土壌の抵抗値が低いことが望まれます。抵抗値が高いと接地の効果が低減します。

湿度:湿った土壌の方が電気を通しやすく、接地効果が高まります。

電極の深さ:より深く埋めることで、安定した接地が可能になります。

接地の規格と基準

国や地域によって異なる規格や基準があります。日本では、電気設備技術基準やJIS規格(日本工業規格)に基づいて接地が行われます。例えば、住宅用電気設備の場合、D種接地(接地抵抗100Ω以下)が一般的です。

接地極の適切な設置と維持管理は、電気システムの安全性と信頼性を確保するために非常に重要です。

接地極埋設標の銘板例

 

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