◆アーク炉(Electric Arc Furnace, EAF):
・直流アーク炉と交流アーク炉に分けられる。
・電極を使用してアークを発生させ、高温で金属を溶解する。
・主に製鋼に使用される。
◆誘導炉(Induction Furnace):
・高周波誘導コイルを用いて金属を加熱・溶解する。
・接触することなく電磁誘導により加熱が行われるため、清潔な溶解が可能。
・鋳造業や特殊合金の製造に使用される。
◆電気抵抗炉(Resistance Furnace):
・電気抵抗体を通る電流によって発生するジュール熱を利用して材料を加熱・溶解する。
・さまざまな形状や材料の炉があり、実験室や工業生産で広く使用される。
◆プラズマ炉(Plasma Arc Furnace):
・プラズマアークを利用して高温で金属を溶解する。
・高純度の金属や特殊合金の製造に使用されることが多い。
◆電子ビーム炉(Electron Beam Furnace):
・電子ビームを使用して金属を溶解する。
・真空中での操作が必要で、高い精度と純度が求められる場面で使用される。
これらの電機溶解炉は、それぞれの特徴や用途に応じて選ばれ、金属加工や製造業で重要な役割を果たしています。