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日本のクルマメーカー・クルマ関連の生産計画の見直し

 

日本の自動車メーカー中国でのエンジン等製造削減
2024年7月下旬、ホンダや日産、日野などの日本の自動車メーカーが、
中国での自動車向けエンジン製造を大幅に削減・撤退する計画であることが判明しました。
中国国内での自動車製造関連のエコシステムは大きな転換点を迎えているようです。
日本製鉄などは自動車用鋼板の製造規模を削減する新たな計画を表明するなど波乱が起きています。
中国では中国のメーカーによる電気自動車生産・販売が盛んになってきています。
日本のメーカーは一旦中国でエンジン仕様車の生産を縮小し、
電気自動車の製造に注力していく方針のようです。
この現在の転換期に中国メーカーの電気自動車生産規模は大きく、
あふれた在庫は東南アジアなど他国にも向かっている模様です。
中国メーカー製の電気自動車はEVの中では低価格で手頃なため、中国国内でも消費があるようです。
欧米では早くも低価格で生産規模の大きい中国メーカーの電気自動車に対して高い関税をかけるなど警戒を強めています。

欧米で見直されてきているトヨタのハイブリッド車
トヨタのハイブリッド仕様車の売れ行きが底堅くなっているようです。
EVの販売の売れ行きが今一つ伸びず、反対にハイブリッド仕様車の売れ行きがよくなっている模様です。
燃費も良く、充電不要で給油してモーターとエンジンの双方を使えるハイブリッドが、
実用面で見直されてきているのではないかとも考えられます。
今のところ(2024年7月下旬執筆現在)電気・充電器の無い・少ない、もしくは限られる地域にとっては、
ハイブリッド仕様車にも利点があるようです。
ただEV化は今後2030年(6年後程度)をまずはめどに日本の大手クルマメーカーでも生産が加速していく計画です。
EV化で先行している中国では中国国内メーカーが競争力をつけています。
日本のクルマメーカーは北米などEV購入の顧客補助制度の利用を見越しつつ、
量産拠点をより見極めていくと考えられます。
トヨタなど、日本のクルマメーカーは、EV向け車載電池の大規模な調達投資・見込みもつけてきており、
今後も量産・販売・普及が実際のところうまくいくかこれからも注目です。