1. 素材選定
銘板の素材には、ステンレス、アルミニウム、真鍮、銅などの金属がよく使われます。素材によって腐食の進み方が異なるため、適切な素材を選ぶことが重要です。
2. デザイン作成
腐食加工を行う前に、銘板に施す文字や模様のデザインを作成します。通常は、CAD(コンピュータ支援設計)ソフトを使って詳細な図面を作成し、それに基づいて加工が行われます。
3. 表面のマスキング
デザインに基づき、不要な部分が腐食されないようにマスキング(保護層)を施します。この段階では、感光性フィルムや防腐塗料が使用されることが一般的です。
4. 腐食処理
腐食処理は、化学薬品を使って行う方法が一般的です。例えば、塩酸や硫酸、硝酸などの酸性溶液を使って金属表面を腐食させます。このプロセスによって、マスキングされていない部分が溶け、凹凸のあるデザインが形成されます。
5. 仕上げ
腐食加工が終わった後、マスキングを除去し、必要に応じて仕上げを行います。これには、表面の研磨や、追加の塗装処理が含まれることもあります。
銘板腐食加工の利点
耐久性: 腐食による凹凸が形成されるため、摩耗や風化に強い。
デザインの自由度: 複雑なデザインや文字を正確に表現できる。
高級感: 金属の質感を生かしながら、高級感のある仕上がりが得られる。
こうした技術は、機械銘板や記念碑の銘板、工業製品のラベルなど、様々な場面で活用されています。