粉体供給機、粉状の材料を一定量かつ安定的に供給するための装置です。主に製造業や化学、食品、医薬品、建設業などで使用され、粉体の輸送や計量、供給を自動化することで作業の効率化や精度向上を実現します。
粉体供給機の種類
1. スクリュー式供給機
- 特徴: スクリュー(ねじ)を回転させて粉体を移送・供給する方式。
- 用途: 比較的流動性の良い粉体に適しており、化学、食品、医薬品などで使用。
- メリット: 供給量の調整がしやすく、計量精度が高い。
2. 振動式供給機
- 特徴: 振動を利用して粉体を送り出す方式。
- 用途: 微粉や凝集しやすい粉体の供給に適している。
- メリット: 粉体の詰まりを防ぎやすい。
3. 空気輸送式(エアー式)供給機
- 特徴: 圧縮空気を利用して粉体を輸送・供給する方式。
- 用途: 長距離や複雑な配管を通して粉体を供給する際に適している。
- メリット: 粉塵の発生を抑えやすく、クリーンな環境での使用に適する。
4. 重力式供給機
- 特徴: 重力を利用して粉体を落としながら供給する方式。
- 用途: 大量の粉体供給が必要な工程に適している。
- メリット: 構造がシンプルで、メンテナンスが容易。
選定時のポイント
- 粉体の特性(流動性、粒度、吸湿性、凝集性)
- 供給精度(計量精度が求められるか)
- 供給量(小量供給か大量供給か)
- 環境要件(防塵、防爆、クリーンルーム対応)
- メンテナンス性(清掃・分解のしやすさ)
粉体供給機の導入は、作業の効率化だけでなく、作業者の負担軽減や安全性向上にもつながります。
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