ゲートバルブは、主に流体の流れを開閉するためのバルブで、内部のゲート(弁体)を上下させることで流体を制御します。以下に主な種類を紹介します。
1. 形状による分類
(1) ウェッジ(くさび)ゲートバルブ
- ゲートがくさび形をしており、閉じる際に密閉性が高い。
- 高圧・高温の用途に適している。
- 例: 固定ウェッジ、フレキシブルウェッジ、スプリットウェッジ
(2) パラレルゲートバルブ
- ゲートが平行な2枚の板で構成されており、圧力で密閉される。
- 低圧や蒸気配管に適している。
- 例: スプリング式、スラブゲートバルブ
2. 作動方式による分類
(1) 手動ゲートバルブ
- ハンドホイール(手動ハンドル)で開閉する一般的なタイプ。
(2) 電動ゲートバルブ
- 電動アクチュエータで開閉し、大型配管や遠隔操作に適している。
(3) 空気圧(エア式)・油圧ゲートバルブ
- 圧縮空気や油圧を利用して開閉する。
3. 接続方式による分類
(1) フランジ接続
- フランジを使用して配管に接続する方式で、一般的に大型バルブに採用される。
(2) ねじ込み接続
- 小型のバルブに多く、ねじで配管に接続する方式。
(3) 溶接接続
- 高圧・高温の環境で使用されることが多く、溶接によって配管と接続する。
4. 用途による分類
(1) 一般用途ゲートバルブ
- 水、油、ガスなど一般的な流体に使用。
(2) 高温高圧ゲートバルブ
- ボイラーや発電所の蒸気配管などに使用。
(3) スラリー用ゲートバルブ
- 泥やスラリーのような固形物を含む流体に対応。
(4) 耐食性ゲートバルブ
- 化学薬品や腐食性の流体向けに耐食材料で作られている。
用途や使用環境に応じて、最適なゲートバルブを選定することが重要です。
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