圧力容器の構造規格は、圧力容器の設計、製造、検査、運用、安全性を確保するための基準を定めたものです。
1. 国際規格
ASME ボイラーおよび圧力容器コード(BPVC)
- ASME BPVC Section VIII : 圧力容器の設計と製造に関する規格
- Division 1 : 設計が比較的シンプルで、広く使用される
- Division 2 : より詳細な設計計算が必要で、高圧用途向け
- Division 3 : 超高圧用途向け(10,000 psi 以上)
ISO 16528(圧力容器の国際規格)
- 国際標準化機構(ISO)による圧力容器の安全基準
2. 日本の規格
1.高圧ガス保安法
- 高圧ガスを扱う圧力容器の安全基準を定める
- 「高圧ガス設備等の技術基準」や「容器再検査基準」などがある
2. ボイラー及び圧力容器安全規則(JIS B 8265、JIS B 8266)
- JIS B 8265 : 一般的な圧力容器の設計、製造基準
- JIS B 8266 : 小型圧力容器に関する規格
3. 電気事業法に基づく規制
- 発電所や電力設備向けの圧力容器は電気事業法規制の対象となる
3. 欧州の規格
PED(圧力機器指令、2014/68/EU)
- EUにおける圧力機器指令で、CEマーキング取得が必要
EN13445 規格
- PEDに準拠した非ボイラー圧力容器の詳細設計基準
4. その他の規格
- AD 2000(ドイツ規格)
- GB 150(中国規格)
- RCC-M(フランスの原子力関連規格)
用途や適用範囲によって適用すべき規格が違います。
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