有機溶剤の利用
2014年4月8日
製造業での溶剤利用は主に脱脂や塗装・接着加工などがメインでしょう。
利用頻度の高いものですからしっかりとした管理をしたいものです。
有機溶剤は常温での揮発性(蒸発)も高いものも多く、換気をしておかないと床面付近に溜まってしまいます。
こういった有機溶剤には人体への悪影響も多いので取扱には注意が必要ですね。
保管場所や保管の方法にもしっかりとした知識も必要です。
使用時にも急性有機溶剤中毒に注意が必要です、作業者にも使用方法などの周知が必要です。
誤った取扱方法や作業環境下では高濃度の蒸気による中毒症状を起こしてしまいます。
急性的な症状では中枢神経に作用してしまい頭痛・めまい・意識障害を起こします。
慢性化してしまうと視神経障害や脳の委縮なども引き起こします。
体内でも臓器への影響も大きく、肝臓・腎臓などへの影響が多くみられ肺などの呼吸器系への影響もあります。
急性的な作用による麻酔効果は医療への利用もされています、
麻酔作用の大きなエーテル類は人体に使用しても代謝がほとんど無いため体への影響も少なくて済みます。
建物などの内装工事などでも有機溶剤などを使用して工事がされています。
接着材や塗料によるシックハウス症候群といわれる身体の不調も現れてしまいます。
有機溶剤の成分には大気汚染原因物質も含まれており、光化学スモッグの原因にもなっています。
ちょっとした管理で職場にも地球にも配慮した活動が進められますね。