針の使い方いろいろ
2014年6月13日
われわれの暮らしや技術がたとえ進化しても変わらないのは人間の基本「衣・食・住」です。
特に「衣(繊維)」の業界は現在海外からの安価な製品などにおされて苦境に立たされているところも多いでしょう。
過去には「一度機械がガチャンと動けば何万と儲かる」ガチャマン時代があったそうです。
今では機械の性能が向上して高精細な模様を織り込むことや、複雑な組み紐なども高速で大量に製造できるようになっています。
また「モノ作り」の好きな方、特に「手芸」は昔からファンの方が大勢いらっしゃいますね。
でも機械で製造するにも手芸として楽しむにも必要な道具は “針” ではないでしょうか?
縫い針・刺繍針・ミシン針などは男のわたくしでも(名前だけは)知っています。
針の起源は紀元前4000年頃の石器時代だといわれていますし、この頃からきちんと針穴(糸を通す穴)もあったそうですよ。
「編み物」としての繊維加工は、古代ピラミッドからも「レース編み」のものが発見され、ヨーロッパなどでも大変広まりました。
小さな布片に薄い綿をはさみ縫っていく手法であるキルティングやパッチワークは世界中でも人気の手法で、大きなものはデザイン通りに組み上げていくのが楽しいそうですね。
またルアーフィッシングやフライフィッシングがブームになったときも、疑似餌などを手作りされる方はこの準備も楽しみの一つなんですよね。
モノを作りだす針や趣味を楽しむ針・疲れを癒す針は、用途も放電用の電極針・注射針・釣り針などホビーから製造現場まで活躍しています。
この世で一番単純な形状の道具ではないでしょうか?