ボルト一本でも追跡できるシステム「iCinc(アイシンク)」
2014年8月5日
いまやネット通販でも商品の発送状況がすぐ調べられ、食事の最中でもトレーサビリティで材料の安全確認・生産者の情報までまるわかりです。
製造業でも出荷して流通段階になれば所在の追跡ができますし、情報活用の範囲も広がります。
しかしそれは製品全体での話、製品の一部ユニット製作などをされている事業所様には自社の製造した部品などの管理はなかなかしづらいトコロではないでしょうか。
そこでユニット製造などに使用するボルトにICチップを埋め込み、追跡できるシステムがあるのをご存知でしょうか。
トソモ株式会社の「iCinc(アイシンク)」はボルトのアタマ部分にICタグを組み込んで独自技術のナイロンコートでしっかりとガードしたものです。
タグ内のICチップはパッシブタイプで、専用の読み取り機器からの電波をエネルギーとして動作するので電池を必要としません。
情報量も100バイト強あるので、コード化した作業日・作業者・製造日・個体IDなどの情報を記憶させる事ができます。
読み取り機器を介してPC・スマホなどで確認管理もできるのは現場でも大助かりではないでしょうか。
このボルトを使用すればユニット単位(仕掛かり品)でも追跡できますし、工事などでは部品取り付け・ボルトの締め忘れなどミスの防止や、作業内容の管理にも製品の管理にも役立つのでは?
新たにシステムを構築する場合と比較しても、市販のボルトでの加工に対応されているのでコストもかからずできるのではないのでしょうか?
耐候性、耐腐食性もあるので屋内・屋外、季節などに影響されず使用できる丈夫なコーティングでデータもボルト本体も守られているので安心です。
製造管理者の方から保守管理専門の業者様まで注目のシステムだと思いますが。
製品をロット単位や個別にでも追跡できるご時勢ですが、部品単位ともなればリユース時代への新しいトレーサビリティのきっかけとなるのでしょうか。
参考HP : トソモ株式会社