検査・検品の必要性
2014年1月7日
食の偽装表示や旅客運航業者の整備の不備など、身の回りの安全に関わる信頼性が問われています。
製造業での「不良品」とは一線を画す、いわば事件のような状況です。
世間を騒がせてしまう程のいわゆる「不良品」が流通してしまっては大変なことになります。
製造段階での調整で修正できる場合は、まだ流通していない分ダメージは少なくて済みます。
なるべくならその場で判断や確認ができれば良いのですが、
・大量の印刷された冊子などの紙製品(印刷ミス、汚れ、並び順などの確認)
・ロール状に巻き上げられた繊維製品(ほつれ、汚れ、縫い目のミスなどの確認)
・大量に輸入した製品(入り数、機器類の動作確認・機能の確認)
などといった大量の製品を一気に検査・検品するのは至難の業かもしれません。
一気に製造できるものに限ってこういった「検査・検品」は、後からでは難しくなってしまいます。
個人での流通が多くなった現代では、梱包された製品を開封して確認する作業も必要になります。
食品や繊維製品でも針の混入などの異物検査は、X線を使用しての検査も当たり前です。
X線ですとぬいぐるみ等形状の複雑なものを検査する際にも便利です。
また、加工食品の工場などではカメラの映像で形状や大きさや鮮度まで選別できます。
またスピーディーに行えますので大量に流す場合にはコストを抑えられるでしょう。
しかし人の手による検査・検品も場合によっては必要になってきます。
食品では色の微妙な違いや手触りによる違い、機械などでは音の違いや臭いなども判断の基準となるでしょう。
良いモノを造るにも流通させるにも機械任せではなく、まだまだ人の手と目が必要です。