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馬油の効能とは?

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馬油をご存知でしょうか?
よくヤケドしたときとか、切り傷を作ってしまった時に塗った記憶があります。

この馬油は読んで字の如く「馬の油」からできています。
馬の油を採るには「エッ! 油を採るために死なせちゃうの?」と思いますがそうではありません。
確かに「食肉用」として殺される馬もいますよね、そういう馬からも馬油の成分は採りますがわざわざ死なせません。
※「食肉用」とは…ご存知の馬刺し・コンビーフの原料・ペットフードの原料にもなっているそうですよ
年老いた競走馬や乗馬用の馬、ポニーなども処分されればその肉から脂肪分を採り出して馬油の原料としているそうです。

ご存知の通り馬の体はシェイプされていて無駄が無いのですが、首周りには案外と脂肪分があるそうです。
(なかでも「たてがみ」の部分は上質な油が採れるそうです。)
馬の脂肪はスチームなどで溶かし精製されます、1年ほど熟成させて寝かせれば上澄みのクリーム状の馬油と、底部の高級な馬油ができます。

馬油の成分は人間の脂質と大変似ていて、馬油は人間の皮膚とも馴染みやすいのです。
キズ口に塗れば細菌の侵入を阻止してくれる働きがあり、長期に亘り殺菌力を保つとも言われています。
さらに浸透した成分は人体には影響は無く吸収されてしまうのですが、その間は完全に馬油のバリアで保たれていますので化膿せずキズが綺麗に治ると言われています。

以前、販売と接客の仕事をしていた頃、女性社員が馬油をよく使用していました。
「カサカサせずしっとりするのに、商品のパッケージなどにベッタリと指紋が付いたりしない」と聞きました。
馬油入りのシャンプーを使うと指通りが良いとか、肩や首周りなどマッサージの時に塗るとジンワリと温かいとも言われます。
傷薬にも癒しにもなる「馬油」ですが、今日の疲れを取るのにも一役買ってくれそうですね。