「そういえば最近キレイになったなぁ」看板が。
2014年9月30日
観光地や公園、駅前などで見かける案内板ですが、綺麗ですし丈夫に作られていますね。
最近の案内板には「EBコーティング」という技術を活かしたものもあるそうです。
「EBコーティング」された案内板の構造を見てみましょう。
案内板のベースとなるステンレス(アルミ)などの板に案内表示の塗装をするための下地処理をします、イラストや文字・写真などを印刷(塗装)してEBコーティングをします。
案内板などは当然屋外に設置されていたりしますので過酷な環境下にさらされます。
暑い日などでは高温で乾燥したうえに砂埃や雨も付着しますし、冬には雨滴などがそのまま凍結することもあるでしょう。
こういった悪条件でもキズが付きにくく汚れも落ちやすい耐久性のあるコーティングが施してあります。
タバコの火をわざと接触させても溶けたり変色したりしないのは凄いです。(当然やってはいけません!)
EBコーティング(EB印刷)では、文字や写真などの表示の劣化が抑えられるそうです。
そういえば古びた案内看板などはボロボロだったり、文字がペンキで描かれているのでかすれているものもありますよね。
「EBコーティング」のEBとは電子線(Electron Beam)の照射による技術をいいます。
EBは人工的に加速させた電子を照射することで樹脂素材などの分子レベルでの結合が起こり、本来の性能を強化、接着の硬化促進、劣化しにくい印刷、医療用具の滅菌・殺菌などに利用されています。
EB硬化性樹脂を使用すれば溶剤が不要な塗装もできます、また製品への歪みや変形などの影響もほとんどありません。
・樹脂や繊維などの素材に重合させることで耐久性や保水性・難燃性などの付加価値を与える事ができる。
・そのほとんどの加工が常温でできるので、樹脂など一定の温度になると変形してしまうような素材でも加工が可能。
・高速での処理も可能なので連続した(ロール状)材料にも加工処理ができて生産性も高い。
確かに駅前の落書きされている看板を見ると「カッコ悪ッ!!」と思いますよね、EBコーティングならシンナーで拭き取って終わりなのは「いたずら対策」にもピッタリじゃないですか?