両面テープの性能を充分に発揮させて固定するには?
2015年1月30日
先日クルマのパーツを両面テープで固定しようとしたのですが…次の日には落下!!!
同じ思いをした方は多いのではないでしょうか、その場では「やった!!完了だ~」と思っていても角の方から浮いてきちゃいます。
こういう場合のほとんどは下処理(アルコールなどを使用した清掃)をキチンとすることで解消できます。
あとは素材(=固定する場所の材質)でテープの種類を変えることでしょう。
両面テープの仕組み***
両面テープは剥離紙+接着剤+基材+接着剤といった構造になっています。(基材なしのタイプもあります)
この基材となる部分にはさまざまな素材が使用されています。(紙・セロハン・不織布・ポリエチレンなど)
基材が紙などの場合は柔軟性はありませんが、薄く目立たずに施工できます。(ココが魅力なんですよね!!!)
しかし、クルマのダッシュボードなどは曲面になっているものが多く形も複雑な場合があります。
また表面もツルッとしているものは少なく凹凸していますよね。
材質も柔らかいゴム素材を表面に使用したダッシュボードもあるので手ごたえが分かりづらい事もあります。
このような場所には「基材が少し厚めで柔軟性のあるもの」を使用することで表面にフィットさせることができるのです。
(さきほどの脱落してしまったクルマの部品も、平坦な場所に接着していたらきっと上手くいっていたでしょう。)
こういった場合の基材はポリエチレンやポリウレタンを使用することで屋外使用もできる耐候性・耐水性なども発揮します。
柔軟性があるという事で接着面の凹凸にもしっかりと密着することができるのも強力に固定できる要素でもあります。
・固定したい場所が「曲面(湾曲)」「わずかな段差がある」など平坦な面でない場合
・表面にエンボス加工などのような凹凸があり平滑ではない場合
・「柔らかい素材を使用している」「可動部がある」など表面の状態が安定していない場合(※ : 極端な場合を除く)
というような場合は、薄い基材のテープでは柔軟性が乏しいため充分な性能を期待できないようです。
また接着剤の性能も向上していて、しっかりとフィットさせて固着してしまえば「超強力」な性能を発揮してくれます。
自身も車外にバックカメラを両面テープ(※)で固定しておりますが「かなり強引に」引き剥がそうとしてもビクともしません。
※3M社製 VHBテープ使用の感想です(車外使用のためしっかりと溶剤を使用した脱脂・クリーニング処理をしておきました)
建設資材の接着や家電製品のパーツの取り付け、航空宇宙産業にまで使用されている両面テープですが、「防水性」「耐振動」「耐候性」などもバッチリですし、接着剤の材料には溶剤(VOC)の使用も少ない(厚労省指定14物質ゼロもあり)ことで環境にも配慮できます。
両面テープの接着性能や利便性は「ネジ固定にも負けない」のでは…。