「フェロアロイ」ってご存知ですか?
2015年2月17日
「フェロアロイ」ってご存知ですか?
先日病院の待合室で新聞を見て(眺めて)いたら出てきたコトバです。
なんでも鉄鋼業界のコトバらしいのですが、いろいろな業界にも関連するものらしいのです。
*** 「フェロアロイ」の意味と特徴
フェロアロイとは、鉄・鋼材などの製造には欠かせない原材料にひとつで「合金鉄」といわれるものです。
この合金鉄を使用することで純度が向上して、磁気性・耐熱性・耐食性など性能も引き出すことができるのです。
*** 何に使うのでしょうか?
ステンレス鋼・バネ鋼など特殊鋼材を製造する際の副原料(添加物)のひとつとして用いられます。
フェロアロイ自体は、マンガン・シリコン・モリブデン・クロム・セリウムなどの金属元素を混合して製造されます。
どんな鋼材を製造するかで「フェロアロイ」も変わってきます。
鉄鉱石からできた銑鉄には炭素(*1)が多く含まれていますので酸素と反応・除去させるのですが、その際に残った酸素は「アルミ」などの添加により取り除かれます。
(*1):炭素が多く残ってしまうと強度が弱まってしまいます
鋳鉄・非鉄金属などの製造の際に添加することで、できあがった鋼材などの性質(性能)を向上させることができるものです。
ただ、鉄鋼生産の要となっている状況下では、原料であるレアメタルなど安定供給問題がネックになっています。
これにはリサイクルでの製造を盛んに行うことで対応されています。
鋼材の性能改良によって生産されるモノのクオリティも高くなっていくんですね。