「帰巣本能」と「GPS」って共通点とかがあるんでしょうか?
2015年3月17日
動物の帰巣本能というものをご存知でしょうか?
犬や猫も勝手に出かけて行っても戻ってきますよね、レース鳩などの帰巣本能はすごいモノです。
(700kmくらいの距離ならその日のうちに、最長の1200kmのレースでも2・3日で戻るそうです。)
自動車などに搭載されている「カーナビ」のGPS機能のようなものを動物は持ち合わせているのでしょうか。
いろいろな角度で観察・研究がされています。
*** 環境によってみられる動物の本能や行動のいろいろ
1:地球の磁場によるもの
・犬の排泄行為の際の体の軸は「南北」に合わせて行うというデータがドイツ・チェコの研究により紹介されています。
2:目を通しての判断
・鳥の目を片方づつ覆う実験では「右目」を隠すと帰巣本能が働かない個体もいるそうです。
(左目を隠しても帰巣本能は正常に働いていたそうです。)
3:太陽や星座(星空)の位置で把握するもの
・ある鳥は晴天時には目標地点へとすんなりと行けたのに、曇天時では時間がかかる又は到着できなかったとあります。
・星空を再現した環境下では「南方」へと飛び立つ鳥の場合、星空の位置をずらせばそれに合わせてコースも変えるそうです。
以上のものは「帰巣本能」に影響しているものではないでしょうか。
またこれらの本能などに加えて「体内時計」をフル活用しているともいわれています。
ほかにも、その地域特有の「におい」「風」「温度(水温)」や、生物に備わっている「方向感覚」も影響しているのでしょう。
確かに「渡り鳥」は目標物を見つけることが困難な海洋上でも越冬地を目指してやって来ます。
われわれ人間でも隣町で迷子になるほど「方向オンチ」の方(自分含む)がいらっしゃいます。
GPSフル活用の「カーナビ」を見ながら迷う事も…。
衛星という「星」からの正確で詳細なGPS情報も、それを活かす人間がこれではどうしようもないですね…。