「コルク」ってよく知らなかったんですが…
2015年4月3日
コルクって皆さんご存知ですよね?
「ワインとかシャンパンのアレですよ…フタですよ…」と、なってしまいますよね。
はっきりいってあまりお目にかかる機会が無いのも確かですが…
*** コルクって何か?…
ポルトガルを主な産地とした「コルク樫」という樹高20mほどの木の樹皮でできています。
約2000年前のヨーロッパでも使用されていたという歴史的にも古くから使用されてきたものです。
その頃から「ビン」「樽」の栓として使用されていたものです。
コルクというとちょっとしたことで「アッサリとちぎれる」「ボロボロと崩れる」など良いイメージが無いのですが…
*** コルクの特長とは…
コルクの特長に「柔軟性」「気密性」「耐燃性」「耐水(油)性」などがあります。
この特長は、化学製品で真似ようとしてもなかなか同じ性能を持たせることはできないそうです。
特にこの「コルク樫」の樹皮を使用することのメリットは、樹木を伐採せずに樹皮のみを採取して作れる点です。
※ 森林伐採など環境破壊などというダメージを与えないですみます。
また再生(採取してからまた次回採取可能)まで約10年で、コルク樫自体の寿命でいうと一本の木で最大約20回くらい採取できるそうです。
*** コルクの製造…
コルクボードやコルクの栓などコルクの製品は見かけることはありますがどうやって作っているのでしょうか。
採取された樹皮は高温のスチーム処理(※)をして型により打ち抜かれます。
主に樹皮より抜き出したものが「ワインの栓」「木樽の栓」として使用されています。
また抜き出した際の余りの樹皮など破砕された材料を接着剤などで圧縮(圧搾)させたものもあります。
※ 主に樹皮を熱湯に数時間漬けて柔らかくさせる(アク抜きの効果もアリ)
*** コルク製品のいろいろ…
どこの100円ショップでもガラス容器やコースターやボードなどがラインアップされていますがこういった商品にも「コルク」が使用されているものがたくさんあります。
こういったコストの低くすむものには主に「圧搾製造」されたコルクが多いようです。
端材や細かく粉砕されたコルクは、樹脂やアスファルトやゴム製品などに混ぜられて多方面で利用されています。
「コルク樫」は採取された樹皮を再生するために “普段よりもCO2を多く吸収” して成長してくれるそうですよ。
性能も良く、環境面でも貢献してくれる「コルク(樫)」、これからは丁重にお取り扱いさせて頂かなければいけませんね。