製造業界におけるイレギュラーについて。
2013年10月2日
どの様な業界であってもイレギュラーというものが発生します。
普段起らない事象が起こるので、イレギュラーと言いますが、
なぜその様なイレギュラーが起こるのでしょうか。
最近実際に起こった事例を元に考察していきます。
A社では200以上ある製品を毎日出荷しています。
そして出荷時には必ずタブルチェックを行い、出荷ミスという事態に
陥った事がありませんでした。
しかし、A社では十数年起こっていなかったイレギュラーが発生しました。
常に一つの製品に対して100ずつ出荷する製品が、今回は107ありました。
今までA社では製品を出荷する時は必ず100単位での出荷をしておりました。
出荷検査担当のBさんは、まだ入社して間もないパートさんでしたが、
107という変わった数字に疑問を持ったようです。
しかし、その後ダブルチェックを行ったCさんも特に問題無いと思いました。
何故でしょうか。それは、十数年毎日同じ数量の出荷しかしていなかったので、
今回も問題無いと勝手に認識してしまったのです。
結局、実際は大元の顧客であるC社に100個欲しいものが、7個届きました。
そしてB社に7個欲しいものが100個届きました。
結局は「当たり前である」という認識が、今回のイレギュラーを起こしました。
ダブルチェックの意味も今回は成さなかった事になります。
こういう事を起こさないためのダブルチェックであります。
「思い込み」の危険性が分かる事例でした。