製造業出荷ミスによる実例 後編
2013年10月4日
Bさんはおかしいなと言う記憶があったのを覚えていましたが、
製品に貼っているラベル通りに出荷カードを刺したかどうかハッキリとした
記憶がありませんでした。
そこでベテランであるWチェックのEさんに社員Dさんが尋ねた所、
「覚えていない。」
との回答でした。
そこでA社は大混乱です。十数年間製品は100個単位での出荷でした。
そこでダブルチェックをしたEさんも、特に気にせずにチェックを終えてしまったのでしょう。
まだ新米のBさんはあちこちの部署の上司から質問攻めに合います。しかし、一週間前の記憶なので明確な回答が出来ませんでした。
結局後日、7個欲しいだけのB社に製品が100個送られ、100個欲しかったC社に7個だけ製品が送られました。最悪の事態です。C社はB社より遥か上の大手企業です。
ライン停止により、C社はB社に損害賠償を請求します。しかし、それは出荷を間違えたA社に責任を押し付ける事になりました。
そこで責められるのが入って1ヶ月のパートのBさんです。5時間のパートであるにも関わらず、1時間も残され調書まで取られました。
人の「思い込み」と言うのは非常に恐ろしいものです。また逆にいつもはなかった端数がある事を一言告げれば良かった上司にも責任があります。
「当たり前である事が当たり前と限らない。」
それを年頭に、会社全体が業務に対する姿勢を常に確認する必要があると思います。