» 吸水性は繊維製品のもっとも重要な性能の一つです。

吸水性は繊維製品のもっとも重要な性能の一つです。

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最近の繊維製品は吸水性も高く肌触りがフワフワで気持ち良いですよね。
綿製品や化繊などを手触りで判別する女性に比べ男性はどちらかというと曖昧です。

せっかく気に入ったデザインのタオルなのに吸水性がイマイチとかよくやってしまいます。

*** 普段使用する繊維製品と吸水性…
一般的に家庭では「ふきん」「タオル」「肌着」などでこういった性能を期待します。
作業上では「ウエス」として水分や油分のふき取りに使用します。

こういった性能にもJIS規格の適用があります。
JIS(L-1907 吸水性試験[評価])といわれるものです。

試験とは(一例として)…
1滴の水を完全に吸収するまでの時間の測定と、一定の大きさの布片を水に浸した際に繊維の毛細管現象によりどれだけ水を吸い上げるかを測定します。
また、小さな布片を水に浮かべて、吸水し始めてから水中へと沈むまでの時間の測定をする方法などがあります。

吸水性もただ水分を吸収するだけでなく、繊維の間に吸収(誘導)された水分がいかに効率よく外気へと放出されるかが吸水・吸湿の効果を向上させているのです。
では繊維を多くして密度を変えれば吸水性はドンドン向上するのかといえば、今度は吸収した水分の保持ができなくなってしまうこともでてきます。

タオルのように必要なときに吸水させる目的で使用するものならまだ良いのですが肌着(インナー)などでは「動きやすさ」「快適さ」に問題も出てきてしまうことも考えられます。

またしっかりと全体を乾燥できる状態でなければ性能にも衛生上にも不具合が出てきます。

さらに使用する環境によっては「毛羽立ち」も気になるトコロです。

*** 繊維の構造で吸水性はどうなるのでしょうか…

吸水性には「速い吸水力」や「多くの水分を吸収する吸水力」などと求められる性能もそれぞれ違います。

自然素材のものは繊維そのものが吸湿してしまう性質もありますので乾燥までの時間もかかります。
化学繊維ではそういった干渉を受けにくいため吸水・吸湿後も性能が変わらず発揮できるものが多いようです。
ただし繊維1本1本に形状を持たせた構造などは使い始めの頃の性能が発揮しにくくなってしまうのは仕方がありませんね。

繊維も断面が丸いものから溝があるものなどや多角形のものや中空糸など形状や構造がいろいろあります。
絹や木綿から化学繊維といったように素材によっても作り方によっても性能に差が出てきます。

機能性インナーなども季節で「冷感」「温感」などとありますが「吸水性(吸湿性)」という性能はオールシーズン求められる性能ではないでしょうか。