柔らかいタッチを感じるためには
2015年10月13日
それぞれに合わせた力加減が必要ですね、硬いものでも力が強ければ壊れてしまいます。
季節が “秋” ともなると美味しいものが「収穫され」「選別され」出荷されます。
家庭菜園でもいろいろと収穫できたりすれば新鮮なものを口にする機会も多くなります。
こういった収穫物の「成長(成熟)具合」は “初心者には” なかなか見極めが難しいものです。
*** 手触りという確認手段…
野菜・果物だけに限らず工業製品でも手触りによるチェックは欠かせません。
こういった「感覚」=慣れ、に頼る判別などにおいて機械のチェックはまだまだ人間の判断力には及ばない点が多いといえます。
「感覚」の中でも “色滲み” “ムラ” “表面の平滑さ” などの判定には人間の感覚にはかなわないのでは?
特に対象物に触れてチェックする「手触り」に関するチェックには注意が必要です。
検査のため触れたことで「キズ・変形・破損など」を引き起こす可能性もあります。
先に触れた収穫物のようなデリケートなものは固体により、サイズ・形状・重さ・柔らかさ(硬さ)もまばらです。
(ゴムボールと野球の硬球のように同じボールでも柔らかさに違いがありますよね)
*** 「ヤング率」初耳の方へ…
ヤング率・・・固体のモノは変形を引き起こすような力が加わると戻ろうとします。
その際におきる “変形=「ひずみ」” を「ヤング率」と言い “たわみ”・”曲がり”・”伸び” による強さに関係します。
ここでさらに力が加わり固体の限度を超えると「破壊(破断)など」に繋がってしまいます。
金属製品やゴム製品でも「引っ張り力」「伸び率」などと併せて表されることもあります。
*** 柔らかいタッチを再現するには…
人間の手指による「つまむ」という作業では、指にかかる力・手首周辺にかかる力などから算出されたりします。
こういった「指先」などのような柔らかい部分を使った力の入れ方を測定することで、
・ペットボトルなど「フタ」の開けやすさ
・タッチパネルやスマートホンなどの画面操作時の力の強度がわかる
・スキンケアチェックや筋肉の硬さなど人体の検査など
が測定できたりもします。
ただし、「柔らかすぎる」いうもの(水分の多いもの・薄膜で保護されているものなど)は簡単に破壊されてしまうでしょう。
また「硬い」ものではあるレベルを超えればどの硬さも(人間の感覚では)同じ程度に感じられます。
“耳たぶほどの柔らかさ”などと例えられることがありますが、人間は柔らかいものには結構幅広くその違いを感じ取ることができます。
介護の補助や義手・義足などといった分野への応用がニュースでも取り上げれられています。
デジタルでの機器類が「アナログに近い」対応をすることができるようになるのも近い将来の話でしょうか。