最近多くなった「ドラッグストア」の特長
2015年12月15日
調剤薬局では”医師処方のお薬”も受け取れますよね。
最近コンビニと同じ位の頻度で見かける「ドラッグストア」の魅力とは何でしょうか。
「薬」以外にもいろいろな商品を取り扱っていて規模も大きな店舗が目立ちます。
*** 医薬品を扱うから「薬局」?…
まず「ドラッグストア」と「薬局」の違いって何でしょうか?
「ドラッグストア」・・・一般医薬品や化粧品、機能性食品などや日用品・生活雑貨などを自分で購入できる
「薬局」・・・薬剤師が「医師による処方箋」によって調剤をした薬のみを販売する(第一類医薬品の販売など)
(ドラッグストアに調剤コーナーが併設された店舗も多くあります)
私たちがこういったいわゆる「薬局」「ドラッグストア」にいけば目に入る薬ですが、一般用医薬品にも第一類医薬品・第二類医薬品・第三類医薬品とリスクの度合いによって区別して販売されています。
これらの商品は私たちでも手にすることができますが「第一類医薬品」の場合は、別のコーナーが設置されていたり、商品名の記載されたカードや空箱をレジへと持っていく仕組みだったりします。
また、第二類医薬品・第三類医薬品の販売には「登録販売者」の資格の取得が必要になることがあります。
(薬剤師の方がいらっしゃる場合は別)
たとえば、今ではコンビニに風邪薬・胃腸薬などが販売されていますがこれらも「登録販売者」の資格があれば置こくことが可能です。
薬局・ドラッグストアで市販されている医薬品のほぼ9割近くは「第二類医薬品・第三類医薬品」です。
この “9割” の中には「風邪薬」や「胃腸薬」「ビタミン剤(サプリメント)」「頭痛薬」などといった馴染みのある薬が多いのです。
やはりこれだけの市場は “放ってはおけません” ですから「登録販売者」の資格保有者が必要になります。
(「登録販売者」の資格1年以上の実務経験や試験合格などが必要です)
ということは、競争相手もどんどん多くなっていくわけです。
*** 新しい業態の確立…
「ドラッグストア」での売り上げ比率として「医薬品—30%」「化粧品—30%」「生活雑貨品—20%」という一例があります。
風邪薬や頭痛薬・サプリメント、化粧水やヘアケア用品・ボディソープやシャンプー、芳香剤や消臭剤・キッチン周り用品などの売り上げがそのほとんどだということです。
さらに最近では「ドラッグストア」は医薬品・化粧品・生活雑貨・食料品といった幅広い展開をしています。
これは大手スーパーなどとのグループ化によるもので「独自ブランド」の販売などを行うことで販路を確立しています。
さらに「FC(フランチャイズ)化」という経営にもつながっていくものでもあります。
また大手メーカーに対抗すべく「薬でもオリジナルブランド」を展開する流れも出ています。
こういった業態の柔軟な対応は他業種でも実現されています。
製造業関連では地域の同業者などと連携したり、自社開発で仕事量の確保を図る「下請け業者」も目立ちます。
大手メーカーの「海外拠点進出」や「使用する部品の他車種共通化」などによって仕事量が減っていくなかで、従業員の技術力を活かし設備の稼働率も向上させる新たな動きもどんどん広がっています。