外国人も大絶賛! 和紙の作り方
2016年8月16日
最近私は何かのTV番組で外国人が日本に来て、わしの魅力や製造過程なんかを絶賛しているというのを観ました。
私達日本人にとって普通に存在する和紙ですが、意外と作り方などをしらないのではと思い調べました。
まず和紙の原料となるコウゾを採取し加工していきます。
コウゾは11月から1月にかけてかり取ります。
このとき、コウゾは1年生の物を使います。2年以上のものだと、繊維が硬くなるほか、節や傷の数も増えてしまいます。
コウゾをかり取ったら次はコウゾむしの作業です。
コシキという桶をかぶせて長さを揃えたコウゾを3-4時間蒸します。
そして冷めないうちに手早く樹皮を剥ぎ取ります。はぎ終えた皮を黒皮と呼びます。
保存のために黒皮を天日干しします。
そして紙すきに必要な分だけ黒皮を川などの水に24時間ほどさらします。
これは外皮を取り除きやすくするためです。
さらしたものからタクリコと呼ばれるナイフで外皮を剥ぎ取ります。剥ぎ取った外皮は質の悪い原料に混ぜてハッサキと言うちり紙にします。
外皮を取り除いた内皮は白皮とよばれ、この段階で保存する場合もあります。
白皮に灰を入れて数時間煮ます。これは繊維をやわらかくするほか、繊維以外のものを取り除く効果があります。
そして煮た物をまた川などの流水に24時間ほどさらして灰を洗い流します。
そして繊維の傷や節、汚れなどを手作業て丁寧に取り除きます。
そしてバイという樫の棒で繊維が綿状になるまで叩きます。
紙のよしあしを決める重要な作業です。
叩いてほぐれた繊維を水ととろろを加えて容器にいれ馬鍬(まぜ)と言うクシのような道具でかき混ぜます。
この作業をザブリといい、この過程が済んだ物を舟水といいます。
そしていよいよ紙をすきます。舟水をすけたの手前からくみ、すけたを動かし紙をすきます。
すき終わったら紙をはずして、紙床に重ねて1昼夜ほど寝かします。
そしてジャッキなどで圧力をかけて水を絞ります。これも1昼夜ほど圧力をかけたままにしておきます。
ブレスが終わったものを紙床から1枚1枚はがしていきます。
そして天日干しで乾燥させます。
これが終われば検品作業を行い出荷です。
和紙はとても手間のかかる作業というのが納得ですね。
外国人が感動するわけです。