LED照明の国内での普及について
2016年8月19日
1994年GaN(窒化ガリウム)による青色LEDが発明されました。
この発明の功績によって2014年に赤崎勇氏、中村修二氏、天野浩氏(工学博士)がノーベル物理学賞を受賞します。
それから1996年に白色LEDが誕生します。
その後パナソニックは1998年からLED照明を発売しています。それからパナソニックは照明製品の発光効率を上げ続けています。
LED電球の普及
経済産業省は2012年末までに家庭用白熱灯生産を全廃して蛍光灯に切り替えようと呼びかけるキャンペーンを2008年4月から開始していました。
結果としてこのキャンペーンでLED電球の普及が進みます。
LED電球は消費電力が白熱電球の6分の1で寿命が40000時間と長寿命、低発熱でCO2削減にもなります。
LED照明の普及
2011年3月11日に東日本大震災が発生し、その一時間後福島原発事故が発生しました。
この地震と事故で国内の原子力発電所が相次いで操業停止します。これをきっかけに省エネの要求が高まります。
これによる全国的な電力不足で消費電力の少ないLED照明の製品の普及が進みました。
2012年11月29日 経済産業省は日本再生戦略として2020年までに公的設備・施設のLED等高効率照明の導入率100%達成の方針を出します。
2013年、LED照明の普及率が23%になります。
2014年4月に閣議決定された新しいエネルギー基本計画として2020年までにLED照明の普及率をフローで100%とする目標を出しています。
パナソニックは2015年度までに従来型家庭用照明器具の生産を終了しています。
近年、こうした国や省庁の施策もあって照明はLED照明器具へ移行し普及してきています。
私は10年以上家族で愛知県の稲沢市に住んでいました。共同研究でLEDの工業化を実現した豊田合成株式会社の本社が稲沢市にあります。
そういうわけもあってか2010年代から住宅地の電柱にいち早くLED照明が交換されて光っていたことをよく覚えています。
LED照明に先行投資したり普及活動をしたりして活躍していたのではないでしょうか。