ネジは緩むもの?いいえ緩みません! ハードロックナット編
2016年9月30日
皆さんはネジが緩んで困ったことってありませんか?
私は日常生活から遊びまでそこそこの数ネジが緩んでしまい難儀した経験があります。
特に私は会社への通勤にバイクで通っているのですが、バイクのミラーが緩んでしまうことがあります。
やはりバイクは振動が大きいので緩んでしまうのですかね。
今回紹介する絶対に緩まないネジはそんな緩みが絶対に許されない現場、
例えば新幹線の製造や東京スカイツリーの建造などで使用されたネジについてです。
その名をハードロックナットといいます。
このネジを開発したのは日本人でハードロック工業の若林克彦さんという人だ。
このハードロックナットの原理は非常にシンプルなのですが、着目点がいかにも日本人らしいのが特徴的だ。
そのアイディアのヒントになったのは大阪にある住吉神社の鳥居だそうだ。
アイディア自体はシンプルでナットに楔うぃ打つこむことにより隙間をなくして、緩みを完全になくすというもの。
もう少し詳しく説明すると1つのボルトに対して凸型と凹型の2種類のナットを使用するというものだ。
凹型のナットは加工時に芯をわずかにずらして製造します。
そうするとこの2つのナットがかみ合うことで、楔を打ったのと同様の効果が得られるという仕組みなんだとか。
ではなぜネジが緩むのはいけないのかといわれると当然ながらネジの緩みによる構造物の分解などによる致命的な事故が起こってしまうことです。ほかにもネジが緩むことによるボルトの金属疲労につながってしまい。ボルトの破損事故の原因になることも挙げられます。
現在ハードロックナットは日本はもちろん、韓国や中国、オーストリアやポーランド、イギリスなどの鉄道でも採用されています。さらにロールスロイスや航空機製造のボーイング社からの発注もあるそうです。
日本の鳥居から得たアイディアが世界を股にかけて活躍しているなんて、なんだか誇らしいですね。