大手メーカーの植物工場
2017年2月21日
富士通と富士通九州システムズは2016年11月28日、植物工場を新設するFujitsu Greenhouse Technology Finlandという新会社を設立し、11月17日から事業を開始していることを発表しました。
農業ICTシステムを活用して農作物の生産・販売をするそうです。
日照時間の短い国で安定した農作物を安定供給する完全人工光型植物工場を立ち上げるという試みだそうです。
ICTとは情報通信技術のことです。情報技術ITに通信技術を含めたものを一般にICTといいます。
この事業は技術を農業生産者側に販売することを目標にしたものです。
2019年あたりから実現した成果をもとに売り出す戦略です。
パナソニックも海外で植物工場事業を立ち上げています。
パナソニックは建物内で野菜を栽培する植物工場の事業をシンガポールで立ち上げています。
シンガポールは国土も狭く食料自給率が低いという課題をクリアするためもあってそこで植物工場を新設することになりました。
アジアに植物工場を新設することで新しい商機として期待されています。
湿度・温度・CO2・養液・光源・風量などの変化をメールで通知するICT遠隔監視技術を採用しています。
温度や空調、LED照明の光の波長制御など進んだ管理法が開発されています。
人工光型植物工場システムなどを開発しています。
照明管理の開発によって技術的に消費電力の削減の成果にもつながっています。
また、新しい空調技術の開発によって温度差による野菜の歩どまりの悪さの問題も解決しています。
パナソニックは他にも農業用ロボットの開発もしています。
農業の工業化や植物工場は新しいビジネスです。
植物工場などの違った視点から新しい空調技術やさらなる照明の省エネ化など革新をもたらす新しい技術に繋がっていることは喜ばしいことです。
農業ICTの技術を販売するというビジネスは成功するかこれからが楽しみです。