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IPアドレス枯渇問題

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IPアドレスとはパケットを送受信する機器を判別するための番号です。コンピュータがインターネットを利用する場合に割り当てられます。識別用の番号でもあります。このIPアドレスからどの端末から何をしたのかが特定することも出来るのです。仮に誰かがどこかの端末でインターネットの掲示板に犯罪予告などした場合などはここから身元を割り当てることも出来てしまいます。なのでこういった真似は絶対に止めましょう。そして、この個別の番号であるIPアドレスが今、枯渇の危機に瀕しています。

IPアドレスはIPv4というプロトコルで番号が割り当てられます。このIPv4とは32ビットのIPアドレスなのです。かつてお話したように32ビットとは約43億になります。つまり43億個のIPアドレスしか管理できないという結果になります。この問題は1981年にIPアドレスを設定したときから危惧されていましたが、深刻な問題としては取り組まれなかったのです。当時からすれば43億ともなれば莫大な数であり、この数が尽きることは当分問題ないだろうといった様でした。しかし、1990年代後半以降はインターネット時代の躍進の時代であり膨大な数のIPアドレスが作られました。それ故に2011年2月3日にアジア太平洋地域におけるIPv4アドレスの在庫が無くなりました。 ちなみにだからといって現在利用しているインターネットが利用できなくなるわけではないです。しかし、インターネットブラウザ、アプリケーション、WEBアプリケーションなどに影響がでます。

現在は対策として、IPv6というとういうプロトコルが新たに設定されており、こちらに移転するという案もあります。実際にこちらのIPアドレスも普及しつつありますが、問題も同時に発生しつつあります。日本の対策としてはアドレス空間の割り当てを審査するなど割り当て方法を厳格にし、無用な割り当てを行わないようにしています。

太平洋地域に限らず世界中でIPアドレスが枯渇しつつあるので、これによりネット社会の衰退の可能性もありうるのです。