電子式コンピュータの歴史 2
2017年3月21日
システム/360(画像)
第3世代コンピュータ
1964年にIBMから集積回路ICによるコンピュータが登場します。
「システム/360」という汎用コンピュータです。
それ以前は真空管・パラメトロン・トランジスタの素子を論理回路としていました。
それを集積回路IC化したのです。
この汎用コンピュータからスーパーコンピュータやミニコンピュータが生まれ、ミニコンピュータからパーソナルコンピュータが派生していきました。
LSI搭載の第3.5世代コンピュータの登場
1970年代から1980年代にLSI(大規模集積回路)の第3.5世代のコンピュータが生まれます。
集積する素子が比較的小規模なものをIC、比較的大規模なものをLSIと分類されます。
1970年にはじめにIBMが「システム370」というLSI搭載コンピュータを発表しています。
1971年に世界初のマイクロプロセッサがアメリカのインテル社によって造られます。
これは以前に「電卓の高性能化」の記事でも取り上げました。
ビジコン社の純粋な電卓の高性能化の論理設計がインテル社の物理設計の構想に良い影響を与えたのではないでしょうか。
ビジコン社とインテル社による共同開発はその後のインテルの商品開発とコンピュータの進化に大きく影響していると思われます。
1970年代中盤にLSIはコンピュータのメインメモリや電卓の部品として大量生産されるようになります。
第4世代超LSI(超高密度集積回路)、VSLI搭載コンピュータ
超LSI=VLSI搭載のコンピュータは1980年代から開発が始まりました。これが第4世代コンピュータといわれています。
第5世代は人口知能実現と超高速科学技術計算用コンピュータ(スーパーコンピュータ)開発
人工知能実現、これは未だに発展途上です。
1982~1994年の間当時の通産省が人工知能実現の活動をしています。
ですが現在でも人工知能は発展途上です。
一方超高速科学技術計算用スーパーコンピュータは着々と進化を続けています。
第5世代は知識情報処理と大規模並列処理を担うコンピュータであると言われています。
未来のコンピュータの世代を予測
第6世代から第9世代まで2020年代までをめどにコンピュータの進化を人工知能学会誌で、國藤進氏が予測しています。