バーチャル・リアリティ
2017年2月3日
2016年はVR元年と言う方もいます。VRとは2016年に話題となったバーチャル・リアリティ用の機器です。バーチャルリアリティとは一体どのようなものなのかご存知でしょうか?今回はそのバーチャル・リアリティ、略してVRのお話です。
VRとは、人間の感覚器官に働きかける技術の総称です。このVRによって現実ではない世界などを実質的に現実のように感じられる環境を人工的に作り出します。
現在の技術ではVRは身体に機器を装着してコンピュータにより合成した映像・音響などの効果により、3次元空間内に利用者の身体を投影し、空間への没入感を感じさせる物です。頭部に装着してすっぽりと視界を覆う「ヘッドマウントディスプレイ」が視覚でVRを感じることができ、手を包み込んで動きを入力したり力学的なフィードバックを与える手袋型の「データグローブ」という何かを触った感覚を作り出すが代表的なVR機器です。これらを装着すれば架空の見る、聞く、触るを現実的なものにすることが出来るのです。
この技術の研究は遡ること1962年頃から始まったと言われています。研究成果は医療技術やゲームの技術に応用されてきました。そして2016年になって下記3つのVR機器が商品化されVRブームを巻き起こそうとしています。
現代で商品化されたVR機器の中で主流な商品がOculus Rift、HTC Vive、PlayStation VRの3つです。これらをパソコンやPS4に接続すればVRが体感出来ます。しかし、自宅等で使いたくて購入しようとすると値段や環境等の敷居が高いと思われます。パソコンもハイエンドな性能が求められますので必要な個々のPCパーツや機器も高価なものばかりです。一番敷居が低いのはPS4のVRですが、発売当初から品薄状態が続いていました。また、個人差がありますが、VRヘッドマウントディスプレイでVRを見ていると酔ってしまう方もいます。この点の問題も見過ごせません。
2016年はVR元年であると同時に黎明期であるとも言えます。この技術の進歩によってより多くの人々に素晴らしい仮想現実空間を体感できるようになってもらいたものです。