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野球バッドができるまで

普段スポーツ観戦をしない私ですが、オリンピックやワールドカップなどの国対国の試合はちょくちょく見ています。
昨日もWBCのキューバ戦をみていました。
さて今回は野球に必要なアイテム、バットや球、グローブについて何回かに分けてその製造過程を見ていきたいと思います。

野球バットができるまでの工程は大きく分けて3つの工程に分けられます。

工程1 木取り・乾燥

バットの原木はアオダモやヤチダモ、ホワイトアッシュといったモクセイ科の落葉高木が使われることが多いです。
これらの木を伐り出し木目の状態や節の有無、キズなどを調べて選別します。
そして乾燥しやすいように大まかに角をとる木取りという作業を行います。
木取りの際にでた木くずなどは乾燥の際の燃料に利用されます。
木取りした原材を矢倉形に組み込んで下から火を焚いて乾燥させます。

工程2 中削り・本削り

いよいよ原木がバットに変わっていく過程です。
充分に乾燥したバット材を旋盤機を用いて加工します。
おおよその形と長さに整えられます。
その後は硬式・公式圧縮・軟式で作業工程が異なります。
硬式と軟式は本削りの工程へ。
硬式の圧縮バットは圧縮工程へとはいります。
圧縮工程では真空状態下でバット材の導管にシリコン樹脂を注入します。
第一圧縮では120℃で20分間プレス機で行われます。
打球面の硬度を上げるためにフェノール樹脂塗装を行います。
その後第二段階の圧縮として1時間ほど圧縮をかけます。

工程3 研磨・塗装・仕上げ

研磨は軟式はすべて研磨機を使用します。
硬式は研磨機で粗磨きしたあとに、1本1本ヤスリで手磨きします。
研磨が終わると塗装の工程です。
木目を生かしたニス塗装の多くはバットを回転させながら吹き付け機械で行います。
様々なカラーの色物は人の手で行います。
最終工程である仕上げです。
中・本削りで付けておいたコンと呼ばれるバットの先端部を切り取り、
ヘッドに穴を開けてコンを削って詰める穴埋めを行います。
そしてスクリーン印刷でロゴを刷り込み、シールを張るなどして刻印を行えば完成です。