» 野球ボールができるまで

野球ボールができるまで

前回、前々回で野球用品であるバットとグラブの政策過程を説明してきました。
今回はバット、グラブときたらそうボールの制作過程について調べてきました。

野球ボールは大きく3つの層に分かれています。
それはゴム芯、糸巻き部分、表皮からなります。
野球のボールはバットで打たれた際に瞬間3トンもの衝撃が加えられます。
そんな大きな衝撃を受けてもなおボールとして機能するのはシンプルな古典的な工程を職人の作業による匠の技です。
ではそんな匠の技を見ていきましょう。

工程1 糸巻き
直径34mmのゴム芯はコルクのコアを黒ゴムと赤ゴム(練習用は青ゴム)が覆う3層構造です。
これに太い毛糸をまず巻いていきます。
ここでのポイントは少しずらして均等に巻いていくことです。
これが巻き終わると次は中細の毛糸で中巻。
重量計測を行い、それが終わると太い綿糸を巻き、次いで細い綿糸を巻きます。
重量検査、寸法検査を行い規格に合格した物は、糸の緩みを防ぐために全体に接着剤を吹き付けて乾燥させます。

工程2 表皮裁断、縫い合わせ
ボール表皮用の牛革のキズや汚れをチェックします。
その後、川の厚さを均等にする「すき」とよばれる作業に入ります。
これが終わると次は川の裁断で同時に糸通しの穴もあけられます。
ちなみに牛1頭の皮からボール約160個ほどの皮が取れるのです。
重量や寸法チェックが終わり、皮の選別、皮合わせが終わると皮の裏側に接着剤を塗り、
糸巻きしたボールに皮を貼り付けて縫い合わせます。
縫い合わせる針孔の数は108と決まっています。

工程3 検査、仕上げ
縫い合わせが終わると、様々な検査が行われます。
例えば既定の高さからボールを落とし、その反発係数を調べたりします。
糸孔、表面、、内部なども金属探知機で検査を行います。
1頭の牛から約160個のボールが作ることができますが、プロ用のボールとして認定されるのは12球前後というからいかに検査が厳しいかがわかります。
検査が終わるとブランドマークなどを印刷し、湿気や皮の変色を防ぐためにアルミで包装します。
そしてさらにビニール袋に入れて箱詰めされて出荷されます。