火力発電・LNG(液化天然ガス)について
2017年9月22日
現在の日本は東日本大震災から原子力発電所の多くが稼働停止しています。
日本国内では現在稼働している原発は5基のようです。
そして現在の電力供給の中で一番多くを占めているのが火力による発電です。
火力発電の中では特にLNG(液化天然ガス)による火力発電が多くを占めています。
火力発電は他に石炭や石油を燃料とした火力の発電がされています。
LNG(液化天然ガス)は輸入によって賄われています。
LNGについて
「LNGは気体である天然ガスをマイナス162度以下に冷却して液化してから輸送・貯蔵用に気体の体積の600分の1にして製品として出荷されて流通されています。
日本はパイプラインによるガス供給方式ではありませんので上記の方法によってLNGが輸入・輸送されています。
中東や東南アジアなどの国々から日本へLNGタンカーに載せられて液化天然ガスは輸入されているのです。
LNGの火力発電用燃料としての普及
LNGが火力発電用の燃料として世界で初めて東京電力による南横浜火力発電所でのLNG専焼火力の発電所で使われました。これをきっかけに火力発電用燃料として活用されるようになっていきました。
韓国も韓国ガス公社によってLNGをタンカーで輸入し火力発電に活用しています。
中国も石炭火力発電を有害物質排出を軽減していくために控えていく方針で、
さらに、その替わりとして天然ガス輸入を増やして2016年以降建設する発電所をガス火力発電所に移行していく方針です。」
(「」天然ガス Wikipediaより引用)
最近われわれの身近なところではLNGの価格が上昇していることで影響を受けているものがあります。
それは電気料金とガス料金の値上げです。
今年2017年春に電力会社・都市ガス会社大手が燃料のLNG価格上昇の影響を受けて電気料金・ガス料金の値上げをしました。そして8月にもLNG・石炭の価格上昇を背景に電力大手・ガス大手が電気料金・ガス料金の値上げをしています。経済的には少し打撃です。
一方原油の価格は下落しています。ですので石油を燃料とする火力発電所を持つ電力会社は大手2社が値下げ、2社が横ばいの結果になっています。
そんな環境の中、2016年4月から電力自由化、2017年4月からはガス自由化がはじまりました。
都市ガスを利用する地域・都市ガスを使っていらっしゃる家庭からは今年の4月のガス自由化は注目を集めています。
それはガス自由化といっても「都市ガスの自由化」だからです。
筆者の家庭ではSALAガスのプロパンガスを使っているため個人的には影響などの実感がありません。
しかし電力自由化・ガス自由化については多少これからの動向を気をつけておきたいと考える次第です。