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電力あたりのCO2排出量について

日本は2011年の東日本大震災から火力発電に大幅にシフトしています。
国際エネルギー機関IEAの資料によると、結果として日本の2014年の電力あたりのCO2排出量は1990年よりも増加しています。
他国の1990年の電力あたりのCO2排出量と2014年の電力あたりのCO2排出量とを比較すると、
中国・アメリカ・ドイツ・イギリス・フランス皆削減ができています。
日本だけ6ヶ国の間で増加しているという結果です。
この6ヶ国で比較すると日本の2014年の電力あたりのCO2排出量は中国より少なく、アメリカより多い2番目の排出量になってしまっています。
原発が多く停止して火力発電に頼っている日本の苦しい事情が環境問題に対する課題として結果が出ています。

日本は地震の多い国です。
しかも震度7を超える大地震も起こっています。
そんな国で原発を運転することはリスクが伴います。
日本は水が豊かで、農業も作物も収穫できて豊かだと考えます。
南アルプスの天然水など天然水が商品化されているように日本はきれいな水の豊かな国です。
一方、食料自給率の問題や農業従事者の減少、天候や災害による影響などの課題もあるかとも考えられます。

筆者は就職活動で東京の農業ビジネスの商社に就職試験・面接を受けに行ったことがあります。
その会社での会社・業界説明でも、人口に対して必要になってくる食料の供給率がこれから問題・課題になってくるのではないかという説明を受けました。
日本では少子高齢化が問題となっていますが、世界的には人口の増加・もしくは人口に対して、食料の供給が追いつかなくなる局面が考えられてくるとも解説してくれました。
それを克服するためにも農業ビジネスを支える商社の仕事には意義や価値が見出されてくるのだという説明でした。
筆者はこの説明を受けた時に豊かな水と食料を自給する力がある程度あれば、それだけでも豊かでいられるようになるのかもしれないと考えました。

筆者は専門家ではありませんが、大きな地震が発生する日本という国はあまりたくさんの原発を動かすには向かないような気がします。
それだけにたいへん厳しい審査、審査基準をクリアした原発だけが稼働・操業開始となるようです。

電力あたりのCO2排出量の結果はこれからの日本の課題を突きつけられるものとなっています。
現在は火力発電シフトですが、ここは時間をかけてしっかり環境に優しい新しいエネルギー供給をこつこつ創出していってほしいと筆者は考えます。